ポスドク, 研究 | 21:37 | 現時点では、日本国内にいるかぎりは「博士は末」であると考えている、というようなことを嫁と話したときに、嫁が少しびっくりしたような表情をしたのが気になっていたので、今日は自分なりの考えをまとめてみようと思う。ほとんどの博士課程大学院生は大学院入学時にアカデミアで研究者として生きて行く将来の自分を想像しているだろう。自分の場合はそうであった。ところが、大学院の拡充により、量的に増加した博士研究員の質的価値は下がり続けている。すなわち、博士研究員の「質」と「供給量」がアンバランスになっており、大学の研究職では吸い上げきれないほどの博士課程卒業者が出ているのだ。なぜそれほどの博士課程卒業者が出るかというと、大学卒料後多くのヒトが大学院への進学を望み、大学側も博士課程への入学を受け入れてきたからである。理由はいくつかあるが、研究室、大学そして大学院に入学する学生