フィッシング詐欺に関する警告が広く発せられてから数年が経つが、未だフィッシング詐欺の被害に遭う人が後を絶たない。その原因について、米国の3名の研究者が論文を発表した。 多くの人が、銀行などのオンラインサービスを名乗る電子メールを受信している。その内容は、受信者が顧客となっている銀行もしくはサービスで必要な個人情報や財務情報を求めるものが多い。しかし、そのような電子メールを受け取った場合、多くの人は用心が必要だとは思っている。 ハーバード大学のRachna Dhamija氏およびカリフォルニア大学バークレイ校のMarti Hearst氏とJ.D. Tygar氏は、「Why Phishing Works(なぜフィッシング詐欺が上手くいくのか)」という論文(PDFファイル)の作成を目的に、少人数のユーザーを対象に実験をした。そして、電子メールの真偽を判定する際、被験者の90%が巧妙に作られたフィ