ニューロダイバーシティは「神経の」「多様性」を意味する新語。ニューロダイバーシティにおいて発達障害は、周囲による少しの支援、協力、理解があれば、能力が開花される、と考えられる。 Shutterstock/Yurchanka Siarhei ニューロダイバーシティとは、「神経の」を意味するneuroと「多様性」を意味するdiversityを合わせた新語。発達障害のカテゴリーである自閉症、ADHD、統合運動障害、失語症、計算障害、読字障害などをマイナスではなく「違い」の1つとして見る。あくまでも脳神経の状況が違うので、治療する必要はなく、周囲による少しの支援、協力、理解があれば、能力が開花される、と考える。 アメリカでは1990年にADA法(障害を持つアメリカ人法)により障害の社会モデル(障害は個人ではなく社会にあるという思想)が確立され、障害児者の教育環境が向上したにも関わらず、自閉症者の多