はじめに 2024年4月23日~26日、NATO CCDCOE主催の国際サイバー演習「Locked Shields 2024」が開催され、JPCERT/CCから筆者を含む5名が参加しました。今回はこうした演習に官民双方が参加することの意義について考えます。 演習の概要等はこれまでにもさまざまな参加者/組織の方の記事が出ていますので、そちらをご覧いただければと思います。 注記:「なぜ、終わってから半年も経って“感想文”を出しているのか」と思われるかもしれませんが、けっして、筆者がサボっていたとか、うっかり忘れていたわけではなく、演習内容に関する情報開示について関係各方面から厳正で丁寧な確認をいただいた、という次第です。 リアルタイムインシデント対応の機会 演習の本番はDay0からDay2まで3日間あり、毎日7時間の演習時間内に演習環境上でさまざまなサイバー攻撃が同時多発的に発生し、リアルタイ