プライドをかけた2人の女帝の争いは訴訟合戦にまで発展。韓国の経済界はいま、この話題で持ちきりとなっている。 争いの主役は、李健熙(イ・ゴンヒ)サムスン電子会長の長女とロッテグループの重光武雄(韓国名・辛格浩=シン・キョクホ=)会長の長女だ。 もちろん2人とも単なる「財閥会長のお嬢様」ではない。 李健熙会長の長女である李富真(イ・ブジン)氏(40)はホテル新羅の社長。一方の重光会長の長女である辛英子(シン・ヨンジャ)氏(68)も百貨店事業のロッテショッピング社長と、ともに名うての経営者なのである。 年齢差はあるが、2人とも「父親譲りの経営手腕」でグループ中核企業のトップを務める実力者だ。 サムスングループの一翼を担う 李富真氏は延世大学児童学科卒後、サムスン電子などを経てホテル新羅入りした。3人兄妹の中で、経営者としては最も積極的な性格と言われる。 2004年にホテル新羅の常務に就任して以来
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