食品を温めるための電子レンジで、携帯電話が充電できるようになる日が来るかもしれない。 東京大学の川原圭博氏率いる研究チームが開発中なのは、電子レンジが作動している間に放出しているマイクロ波のエネルギーを再利用する装置。使われていない太陽エネルギーを集めて活用しようというNASAのプロジェクトにヒントを得たそうで、装置についているアンテナが、放出されている余分なエネルギーを集め、携帯電話などのデバイスに送るという仕組みだ。同装置の初期テストでは、電子レンジを2分間稼働しただけで、キッチンタイマーなど少量の電力を必要とするデバイスを優に充電することが可能だったという。 この装置が一般的になれば、利用者はキッチン周りの電化製品を電子レンジのエネルギーで充電・使用できるようになる。そうなれば、料理をしながらスマホをチャージ、なんてことも可能になるわけだ。今まで見過ごされていたエネルギーを活用するこ