【鈴木彩子】「飲むだけ」のカプセル内視鏡で大腸のがんを探す検査が、来年1月から公的医療保険の対象になる。大腸がんは、がんの死因の上位だが、「恥ずかしい」などの理由で検診の受診率が低い。受診を促し、早期発見につなげるのがねらいだ。 【写真】大腸カプセル内視鏡を持つ大宮准教授、カラー画像が撮影できる=愛知県豊明市 藤田保健衛生大病院(愛知県豊明市)では保険適用に先駆けて、7日からこの検査を始めている。 検査は、長さ3・1センチ、直径1・1センチのカプセル型の内視鏡をのみ込む。2台の小型カメラとLEDライト、バッテリーが内蔵されており、1秒間に最大35枚の画像が撮影できる。データは随時、受診者が肩から提げたレコーダーに送信される。数時間後、カプセルは便として排泄(はいせつ)される。 肛門(こうもん)から細長い管を入れる従来の内視鏡検査と比べると、痛みと心理的負担がないことが利点だ。 カプ