インターネット交流サイト最大手のフェイスブックと同検索大手のグーグルは6日、インドの政治家や、ヒンズー教などの宗教への中傷と見なされた内容が掲載された一部サイトを削除したことを明らかにした。ロイター通信などが報じた。両社は、イスラム教徒による訴訟や、中傷サイトの横行に不快感を示していたインド当局の圧力に抵抗していたものの、最終的に屈した形。 「世界最大の民主主義国家」と呼ばれるインドは、人口12億人のうちネット利用者が1億人を超すとされる。ネット上の表現の自由の規制強化につながる動きに懸念の声も出ている。 インドの裁判所は6日、両社を含む約20社のネット企業に対し、ヒンズー教やイスラム教、キリスト教を中傷していると見なされる画像などの投稿を阻む措置を、2週間以内に取るよう命じた。(共同)