6月6日、東京都と大田区は連名で、「新空港線(矢口渡~京急蒲田)整備事業について」という文書を公開した。おもな合意内容は、「都市鉄道利便増進事業の地方負担分について、東京都が3割、大田区が7割を負担する」というもの。その前提として、「大田区は整備主体の第三セクターに出資し、都市鉄道利便増進事業の採択に向けて事業を推進する」とある。まだ「もし整備が決まったら」という話で、着工時期も決まっていない。 「新空港線」構想。赤が第1期線の矢口渡~蒲田~京急蒲田間。経路は大田区の「蒲田駅周辺地区グランドデザイン」に記載されている。青の第2期線は筆者予想。大田区所有地(大田区産業プラザPiO)の地下、環状8号線地下を通って大鳥居駅付近に至る 「新空港線」は1980年代に大田区が構想し、「蒲蒲線(仮称)」と呼ばれた。当初は蒲田駅と京急蒲田駅を結ぶだけの路線だった。大田区は1989(平成元)年に「大田区東西