「ウェブサイエンス2.0胎動 用語解説」(森田 進) 用語:アフォーダンス よみ:あふぉーだんす 英語:affordance 略語:- 従来の知覚心理学では外部からの刺激と応答という概念で活動や知覚・認知をとらえていたが、アフォーダンスという概念では、環境(広義の意味での概念的環境のこと)が提供するものが人間・動物の知覚・認知・行動に与える可能性を示している。人間・動物側にすれば環境に実在する価値や機能を探索することによってはじめて日常の活動や知覚・認知などを獲得できている事実を表している。ヒトや動物はアフオーダンスの集合に包囲され生活している。たとえば、傾斜や凹凸が少ない平地では、ヒトに立つことや歩くことをアフォードしている。また、動物は、手を伸ばす、もぎ取る、皮をむく、噛む、消化するなどの一連の動作を果実のアフオーダンス集合として認知し、具現している。この概念は、生態心理学という