2009年11月27日23:09 カテゴリ法/政治 民主党の意図せざる革命 先日の「事業仕分けという人民裁判」という記事に対して、民主党関係者から「誤解があるようなので、現場を見ていただきたい」という申し入れがあった。せっかくのお招きなので、きょう3セッション見学した。 結論からいうと、「人民裁判」は言い過ぎだった。実際の事業仕分けは、むしろ退屈なぐらい淡々と質疑応答が行なわれ、仕分け人も遠慮がちな人が多い。特に国税庁のKSK(国税総合管理システム)についての追及は甘かった。これは佐々木俊尚氏も書いているように、税務署間の単なる連絡網に4000億円も費やし、年間600億円の維持費がかかる怪物的なプロジェクトだ。 KSKの元請けになっているのは、文祥堂という文房具屋。これは日本IBMのダミーで、そこに国内のITゼネコンが後から加わって6社のジョイントベンチャーになり、建て増しに建て増しを重ね
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先日、偶然、本当に偶然元カノに会った。 別れてからだいぶ時間も経っていたし、別れ方もさっぱりしていたので、 久々に会った友人感覚で話が盛り上がってしまい、 後日夕食を食べに行く流れになった。 で、この前の連休、一緒に食事をした。 もともと美人だったんけど、化粧も上手くなっていて、髪型も好みで、余計美人になっていた。 モテるんだろうな~と思いつつ、聞いてみたら、意外にも付き合っている人はいないらしい。 俺も今は独り身だけど、もうこの人とは一度別れた関係なので、特に何も期待はしていなかった。 そういう話にも踏み込んだけど、彼女ももう俺には恋愛感情はないと言った。 その後、場所を喫茶店にうつし、付き合っていた頃の話などで盛り上がった。 付き合っていた頃にはしにくかった話(結婚観の話とか)もした。 互いに変わった所、変わってない所があって、とても楽しかった。 遅くなってしまったので、喫茶店から彼女
家賃を滞納している借り手を、鍵を変えたりして追い立てる「追い出し屋」を規制する新法が国土交通省で検討されている。たしかに追い出し屋の行動だけみると、サラ金と同じように社会悪にみえるが、こうした「ブラック会社」を規制するだけでは、根本原因を解決することはできない。それは借地借家法や判例による借り手の過剰保護という問題である。 バブル期の記憶がない人も多いので、当時の事件を取材した記録を書いておこう。もとは「地上げ」という言葉はなく、権利関係の複雑な土地の所有権だけを買うことを底地買いと呼び、それを請け負って店子を追い出す業者を地上げ屋と呼んだ。本源的な買い手は大手不動産業者やゼネコンだが、彼らが地主との交渉に出ると地価が上がるので、最上興産のような暴力団のからんだ地上げ屋が、底地を買って借家人を追い立てた。地主が立ち退きを求めて訴訟を起こしても勝てないので、生ゴミを家の前に置くとか街宣車で騒
2009年11月25日23:23 カテゴリ経済 人生の出口戦略 きょうの磯崎さんのアゴラ起業塾は、すごい熱気で私も驚いた。講師の話も濃密だったが、100人近い満員の聴衆が、具体的に起業のノウハウを求めて食い下がるのが印象的だった。失礼ながら、船が傾くと鼠が逃げ出す光景を連想してしまった。特に今の30代以下には、「終身雇用」という言葉は建て前以上の意味をもたない。40過ぎてつぶしがきかなくなる前に出口をさがさなければ、手遅れになるという感覚が広がっているようだ。 これは今日の磯崎さんの話の内容から考えると、グッド・ニュースではないだろうか。彼の説明によれば、日本の個人金融資産1400兆円はじゃぶじゃぶに余っており、VCの資金は1兆円しかないのに投資先に困っている。けさの記事にも書いたように、ボトルネックは資金ではなく投資機会なのだ。投資機会とは、つまるところ人である。優秀な人材が官庁や大企業
窪田順生(くぼた・まさき) 1974年生まれ、学習院大学文学部卒業。在学中から、テレビ情報番組の制作に携わり、『フライデー』の取材記者として3年間活動。その後、朝日新聞、漫画誌編集長、実話紙編集長などを経て、現在はノンフィクションライターとして活躍するほか、企業の報道対策アドバイザーも務める。 『14階段――検証 新潟少女9年2カ月監禁事件』(小学館)で第12回小学館ノンフィクション大賞優秀賞を受賞。近著に『死体の経済学』(小学館101新書)、『スピンドクター “モミ消しのプロ”が駆使する「情報操作」の技術 』(講談社α文庫)がある。 アイティメディアは実態がないということ? 窪田 アイティメディアは記者クラブに加盟しているのですか? 土肥(編集部) していないですね。実は外務省の記者会見に参加しようと、外務省の担当者にお願いしたのですが、断られました(笑)。 外務省からの連絡: この度は
クルーグマンが経済論争に関して面白いことを書いている。以下はその拙訳。 ゴドウィンの法則の拡張提案 ゴドウィンの法則――ネットでの議論がある程度長引くと、相手をヒトラーに喩える輩が必ず出てくる――は、もし実際に相手をナチに喩えることに走ったら、議論に負けたことになり、もはやまともに相手にされなくことを意味する、と解釈されることが多い。私はその解釈に全面的に同意する。(それは共和党の重要人物の意見をもはや真剣に受け止めるべきではないことを意味するのか? 答えはイエスだ) しかし、倫理的にナチの喩えと同等の喩えは数多く存在し、それらはやはり同じ扱いを受けるべきである。私がここで提案したいのは、 ある分野での一層の政府の行動を求める声――雇用創出、医療改革、その他諸々――に対し、ソ連の例を引き合いに出して反応する人 もしくは 適度なインフレないしドル安が受け入れ可能という提案に対し、ジンバブエの
公務員の退職金未払いが引き金で国債が暴落、インフレと不況が同時に起こり企業のリストラが加速、中高年の自殺者は6万人、「日本は治療する勇気を持てなかった死にゆく巨象」と断じる某国幹部—村上龍が描く近未来の日本の姿だ。 この『半島を出よ』が今話題になっているのは、こんなストーリーにある種の現実味を感じている人が多いからでもあるだろう。 現在、国と地方の債務あわせて約1000兆円(国債・地方債、長短借入金、政府保証債務など)。しかも、国債発行に占める借換債の割合は、年々増加している(05年度は、発行総額約170兆円のうち6割強)。冒頭のようなことが現実に起こることを防ぐにはどうすればいいか。 その前に、なぜここまで財政が悪化したのか。まずは公的なサービスをすべて行政(官)に任せてきたことだ。(我々が公と官という言葉を同じ意味で使っているのはその証拠だ。最近ようやく教育や介護など公の分野をNPOな
政権交代でガラッと変わる予算編成。国家戦略室と並んで中核的な役割を担うことになるのが行政刷新会議です。 その行刷会議の事務局長に、非営利の政策シンクタンク「構想日本」の加藤秀樹代表が就任しました。行政のムダとりを実質的に指揮し、今年度中に4兆円の財源を捻出することを目標としています。加藤氏が、ムダとりの手法として提唱、実践してきたのが、「事業仕分け」です。 わが国の財政は危機的な状況にあると、ずいぶん前から言われてきました。にもかかわらず、歳出は硬直化し、赤字国債の乱発が止まりません。行政のムダとりが進まず、歳出が縮減できなかったのは、なぜでしょうか。これまでも、例えば総理大臣が議長となった財政構造改革会議などで歳出削減がうたわれてきたではないか、行刷会議も同じではないのかという声が聞こえてきそうです。 たしかに、こうした会議体では、財政健全化目標が掲げられるとともに、個々の分野、事業につ
2009年11月06日10:59 カテゴリ経済 労働保持より新規採用のインセンティブを 雇用調整助成金(業績の悪化した企業が休職中の労働者に出す休業手当の一部を政府が補助する制度)の支給が、昨年秋に厚労省が方針転換したため激増し、図のように昨年9月には約2000人だった対象者が、1年で約200万人と1000倍になった。厚労省は、民主党政権の方針を受けてこの支給対象をさらに広げる方針だ。 雇用調整助成金の支給対象事業所と対象者数(厚労省調べ) このように社内失業者の労働保持を奨励する政策は、景気が急速に悪化したときの緊急避難としてはやむをえないが、90年代に邦銀の行なったゾンビ企業への「追い貸し」と同じく、人的資源の再配分をさまたげる。今週のEconomist誌も、欧州で行なわれている同様の労働保持や「ワークシェアリング」への補助金が経済の回復を遅らせると批判している。 金融危機の震源地とな
2009年11月02日00:38 カテゴリ法/政治 左翼の堕落 先日紹介した他にも、このごろ廣松渉の論文集が次々に復刊されている。団塊オヤジに売れるのかもしれないが、それをパラパラ見ていると学生時代の記憶がよみがえってくる。あのころはまだ「左翼の影響を受けない奴は頭が悪い」という風潮があり、誰もが(わからないなりに)マルクスやレーニンを読んだものだ。民青はバカにされていたが、吉本隆明(ばななのお父さん)や廣松の知的な権威は高く、それぞれを信奉する党派もあった。 しかし最近、『蟹工船』のイデオローグとして活躍するのは、湯浅誠氏のようなドロップアウトや雨宮処凜氏のような芸能人などの、知的な権威とは無縁の人物ばかり。彼らの応援団(?)も、無内容な社会学的センチメンタリズムで、その中心人物はセクハラ教師。若者を引きつける知的な魅力がないため運動としても盛り上がらず、結果的には(新左翼のバカにした)
2009年11月05日11:02 カテゴリ経済 「社会工学」の幻想 先日の左翼の堕落についての記事には(予想どおり)反発が多かったようだが、バランスをとるために右派の堕落についても書いておこう。といっても70代以上の老人を読者層とする右派論壇の没落のことではなく、社会工学という形で性懲りもなく繰り返されるパターナリズムのことだ。 その典型が、今は亡きリフレ派だろう。さすがにもう「日銀が4%のインフレを15年間続けると宣言しろ」というクルーグマンのご託宣を復唱する向きはいなくなったが、それを喧伝した翻訳家も『訳者解説』なる駄本からこっそりクルーグマンの解説を抜いただけで、反省の弁は聞かれない。かつて構造改革を罵倒した学説史家に至っては、苦しまぎれに「所得政策」を主張するありさまだ。 彼らの間違いは、意外に根が深い。それはオーギュスト・コントやベンサム以来の「社会は人工的に管理できる」という操
2024年12月18日12:32 カテゴリ本 大乗仏教は「啓蒙思想」を超える 私の年になると、最大の関心事は死である。どう老いてどう死ぬか。その準備を毎日考えている。仏教が日本で広く普及している(信じられているわけではない)のは、この問題に一応の答を出しているからだろう。 それは人生は無意味な「空」なので、生も死も大した問題ではないという死生観である。これをブッダは縁起と呼んだ。私が死ぬ原因は私が生きているからだ、というのが西洋的な因果関係だが、ブッダはこれを否定する。 私が死ぬという出来事は、私が生きていなければありえないので、死は私の生の条件である。人生はこのような無数の縁起(関係ネットワーク)の一つの結節点であり、そこには世界も自己も実在しない。 大乗仏教はこれを論理的につきつめ、中観派の龍樹(ナーガールジュナ)はほとんどウィトゲンシュタインの言語ゲームと同じ理論を展開した。これを著
私の本が意外に若者に読まれている背景には、本書も指摘するように、いつの時代にも青春に特有の不安や「自分探し」があるのではないか。世間でいうほど絶対的貧困状態に置かれた若者は多くない(フリーターは被扶養者であることが多い)。かつての新左翼も政治運動としてはナンセンスで、全共闘はマルクス主義というよりアナーキズムに近かった。60年安保も、学生のエリート意識による「集団的なストレス発散」だった。 こういう若者の不安を食い物にする連中はいつの時代にもいるもので、著者が企画した対談で『蟹工船』ブームを起こした雨宮処凜やモリタクなどの「貧困ビジネス」は、ちょっとした成長産業だ。しかしかつての新左翼や原理などと同様、こういうカルトは何も解決しない。ただ新左翼は日本の高度成長の最中にそれを批判する見当違いのお遊びにすぎなかったが、いまロスジェネの直面しているのは日本社会の本物の病だ。 ところが雨宮・モ
森田健作知事が衆院議員時代に羽田空港国際化に向けて活動していた問題で、県議会総合企画水道常任委員会(佐野彰委員長)は16日、知事を呼んで考えをただした。森田知事は「(羽田が)成田を補完しなければならないと言っている」と釈明した。また、前原誠司・国土交通相の羽田ハブ(国際拠点)空港化発言を受けた14日の協議については、「国内線は羽田、国際線は成田」という内際分離の原則に関して「協議中3、4回確認した」と強調した。【森有正】 森田知事は98年3月の衆院東京4区(大田区中南部)の補選に自民党公認で初当選した際、羽田空港国際化を公約とし、当時の衆院運輸委員会で国際化を後押しする質問をしていた。こうした事実を踏まえ県議会では16日、前原国交相との14日の協議内容を明らかにすべきだとの声が上がり、急きょ委員会で知事に説明を求めることになった。質疑は約25分間行われた。 委員らは、森田知事の議員時代の活
鳩山新政権の発足で、各省庁の定例会見の風景が変わりつつある。これまで続いてきた事務次官会見が一斉に廃止され、大臣の方針でフリーの記者や外国特派員にも開放された省庁もある。会見廃止については記者クラブが反発、抗議するなど混乱が続く。「官僚に任せず、すべて政治家が責任を持つ」という新政権の大号令から起きた混乱だが、官僚側が過度に萎縮(いしゅく)し、簡単な問い合わせや取材にも応じないケースも出始めた。この1カ月の「霞が関」を検証する。 ◆大臣会見「オープン化」 ◇参加資格、省側が判断 ●ネット記者出席 「取材の機会を与えてくださったことに敬意を表します」「大臣の決定には本当に感謝しています」--。9月29日夕、東京・霞が関の外務省で開かれた岡田克也外相の記者会見。フリーライターや外国特派員らは、岡田外相への感謝を示す言葉で、質問を始めた。外務省はこの日、「霞クラブ(外務省記者クラブ)」に加盟しな
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