先日、アドビ システムズより「Adobe CS5.5」が発表された。そのなかでは「Adobe After Effects CS5.5」も発表されたわけだが、本レポートでは、改めて「After Effects CS5」について、番組制作の観点からレポートしてみたい。 動画編集ソフト「AfterEffects」というと、イベント映像やオープニング用タイトルなど、やたらコテコテの装飾を施した映像を作るソフトのイメージがあるが、番組制作用ツールとしても、さまざまな有用性が見出せる。CS4からバージョンアップした諸機能は、「マーキュリープレイバックエンジンの実装」や、「64ビットOSへの対応」、「AVC-INTRAへの対応」、「ロトブラシの採用」、「自動キーフレーム機能」、「Color Finesseの進化」など。このうち筆者が興味を引かれたのが、Color Finesseの64ビット化である。 一