政財界の意向が国立大学を支配? ひっそり審議入りした「運営方針会議」の正体 「稼げる研究」の先にあるもの 臨時国会でひっそり審議入りした国立大学法人法改正案に、大学関係者から強い反対の声が上がっている。改正案が成立すると、一定規模以上の国立大の上に「運営方針会議」が設置され、政府や財界の意向による大学支配が可能となり、大学自治が脅かされる恐れがあるからだという。いったい、政府は国立大に何を求めようとしているのか。それは、低落が指摘されている日本の大学研究力の再起に役立つのか。(西田直晃、安藤恭子)
Published 2023/11/15 18:10 (JST) Updated 2023/11/15 18:13 (JST) 京都大学職員組合は15日、京都市で記者会見を開き、大規模な国立大学法人に運営方針を決める合議体の設置を義務付ける国立大学法人法改正案に対し、大学の自治が脅かされるとして反対を表明した。 改正案では学長と、学外の有識者を想定する3人以上の委員で「運営方針会議」を構成。予算・決算に関する事項などを決定する。委員の選考には文部科学相の承認が必要となる。 会見で高山佳奈子教授は、自由な活動が確保できなくなり「(国の)意見に従わせられる」と懸念を示した。 京大職員組合は東大と岐阜大、名古屋大、大阪大の各組合と共同声明を10日付で発表した。
内閣法制局の木村陽一第1部長は15日の衆院内閣委員会で、皇統に属する一般国民から男系男子を皇族とするのは、門地(家柄)による差別を禁じた憲法14条に抵触しないとの見解を示した。安定的な皇位継承策を巡り浮上する皇族の養子縁組を認め、旧皇族男系男子が皇族復帰する案に関し「憲法14条の例外として認められた皇族という特殊な地位の取得で、問題は生じないと考えている」と答弁した。 政府の有識者会議は2021年、皇族数確保策として(1)旧皇族の男系男子の皇族復帰(2)女性皇族が婚姻後も皇族の身分を保有する―2案の検討を求める報告書を岸田文雄首相に答申した。
一度あることは二度あるようです。 米国のテキサス大学オースティン校(UT Austin)で行われた研究によって、最初のビッグバンが起きてから1カ月以内に、暗黒物質を生成する2度目のビッグバン「暗黒ビッグバン」が起きた可能性が示されました。 研究では、この暗黒ビッグバンによって通常の物質を構成する粒子の何兆倍も重い暗黒物質が作られ、銀河を巡る星々の動きを影から制御する物理法則の基礎となったと結論しています。 また最初のビッグバンが宇宙背景放射によって証明されたように、暗黒ビッグバンの存在も宇宙の背景に響く重力波を解析することで証明できる可能性があるとしています。 2度目のビッグバン(暗黒ビッグバン)の正体を知ることができれば、宇宙誕生の謎に迫る大きな1歩となるかもしれません。 今回はまず「ビッグバンとはそもそも何なのか?」という疑問を相転移の視点から解説し、続いて暗黒ビッグバン理論が如何に誕
東京拘置所(2018年12月10日撮影、本文とは関係ありません)。(c)Toshifumi KITAMURA / AFP 【11月15日 AFP】国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ(HRW)は14日、日本の女性刑務所での人権侵害を記録した調査報告書を公表し、日本の女性受刑者は妊娠中も拘束具を使用されたり、出産した子どもと引き離されたりするなどの深刻な人権侵害を受けていると指摘した。また、高齢の受刑者は十分なケアを受けられていないという。 HRWは、60人近い元女性受刑者へのインタビューに基づき報告書をまとめた。この中で、陣痛時や出産直後も手錠をかけられたとする事例を挙げている。 法務省は人権侵害疑惑の一部を否定。HRWの質問状に対し、「授乳や抱っこ、沐浴(もくよく)、おむつ交換などで子と接している間は、原則として手錠等の使用はしていない」「適切な医療上の措置を講じている」などと回答し
メディアとは本来、権力を監視するという重要な役割を担っています。しかし昨今では記者会見で特定の質問者を排除したり、報道機関に圧力をかけるといった行為がまかり通ってしまっているのが実情です。日本のメディアが「報道の自由度」を落とした原因とは? 池上彰氏が解説します。 ※本稿は池上彰著『池上彰の日本現代史集中講義』(祥伝社)より一部抜粋・編集したものです。 メディアへの監視を強めた かつては新聞が目の敵にされましたが、テレビの影響力が大きくなるにつれ、政府は警戒感を強めるようになりました。特に安倍政権は積極的にメディアを監視し、コントロールしようとしました。 選挙期間中、テレビ局は放送法に違反しないように、自ら政治的公平に配慮しています。しかし、安倍政権時代の2014年、自民党が在京テレビ局に対して「選挙報道に偏りがないように」と、わざわざ文書で申し入れを行ないました。 その結果、政治について
音楽評論家で作詞家の湯川れい子氏(87)が13日、X(旧ツイッター)を更新。 この日発表された大みそかの「第74回NHK紅白歌合戦」(午後7時20分)の出場歌手にシンガー・ソングライター藤井風(26)の名前がなかったことに、「風さん抜きで、どうやったら選べるのでしょうか???」と疑問を呈した。 湯川氏は、かねて「100年に1人出て来るかどうかのアーティスト」とその才能を絶賛する藤井の名前が、今回発表の出場歌手に入っていなかったことに、「今年の七不思議。どうして今年の紅白に、藤井風さんが入っていないのでしょう!?風さん抜きで、どうやったら選べるのでしょうか???」と驚きもにじませ、「風さんのスケジュールの都合が付かない、と言うのなら仕方がないけれど、聞いて見なくちゃね」とつづった。 紅白の選考基準に、「流行りものの世界ですから、結果が時代で変わるのは当然ですが、活動や活躍の評価が現実と違い過
Published 2023/11/14 21:11 (JST) Updated 2023/11/14 21:16 (JST) 愛知県田原市の伊川津貝塚から、犬の墓に添えられた貝殻製アクセサリーが見つかったことが14日、市教育委員会などへの取材で分かった。約3千年前の縄文時代のもので、犬の墓から確認されるのは国内で初めてとみられる。専門家は「犬と人の親和性が分かる重要な資料だ」としている。 2008年度から発掘調査を実施し、縄文時代後期―晩期の成犬を葬る幅約40センチの楕円形の墓が見つかっていた。今年9月、貝殻2点に加工跡があるのを確認。いずれも約2センチの巻き貝で、側面が丁寧に磨かれ、丸い穴が開けられていた。ひも状のものを通して使われていた可能性がある。
イギリスで本や雑誌、新聞を出版する場合には、その本やコピーを国に提出することが法律で義務づけられています。そのため、イギリスのロンドンに本館を置く国立の図書館である大英図書館には、国内のほぼすべての出版物が所蔵されています。合計約1億7000万点あるコレクションをどのように保管・管理しているのかという内部や大英図書館の取り組みについて、科学や歴史などのトピックに関するムービーを投稿するYouTuberのトム・スコット氏が潜入してレポートしています。 This library has every book ever published. - YouTube 大英図書館の正門はこんな感じ。 大英博物館に寄贈される本の管理等を専門とする部署の部長を務めるリンダ・アーノルド=ストラトフォード氏によると、大英図書館では「印刷物」と呼ぶことができるあらゆるものを収集しているそうです。本や新聞だけではな
ダークマターは宇宙にある質量の大部分を占めていると考えられており、銀河の回転から宇宙の大規模構造まで至る所でその存在を示す証拠が見つかっているにもかかわらず、いまだ正体は不明です。そんなダークマターは実は1種類ではなく、さまざまな元素でできている通常の物質のように種類があるのではないかと論じる研究が発表されました。 [2310.08526] Recycled Dark Matter https://arxiv.org/abs/2310.08526 Dark matter may have its own 'invisible' periodic table of elements | Live Science https://www.livescience.com/space/cosmology/dark-matter-may-have-its-own-invisible-periodic
このコーナーでは、2014年から先端テクノロジーの研究を論文単位で記事にしているWebメディア「Seamless」(シームレス)を主宰する山下裕毅氏が執筆。新規性の高い科学論文を山下氏がピックアップし、解説する。 Twitter: @shiropen2 米国のハワード・ヒューズ医学研究所(HHMI)に所属する研究者らが発表した論文「Volitional activation of remote place representations with a hippocampal brain-machine interface」は、ラットが“想像力”を持っていることを示す研究結果である。ラットは単に思考するだけで、VR内を移動して目的地に到達したり、目的の場所にオブジェクトを移動させることに成功した。 研究者たちは、ラットの想像力を調査するために、VR(バーチャル・リアリティー)を用いたBMI(
元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(54)が14日、自身のSNSを更新。2025年大阪・関西万博の会場整備費が最大2350億円まで上振れする見通しで、大阪市民一人当たり約1万9000円の負担となることについて言及した。 会場整備費が最大2350億円まで上振れする見通しとなったことについて、日本国際博覧会協会の副会長でもある大阪市の横山英幸市長は14日、市議会万博推進特別委員会で「2度目の増額と(整備費の)執行確認が不十分だったことをおわび申し上げる」と陳謝した。 会場整備費は国、大阪府・市、経済界が3分の1ずつ負担する。市は、府とともに1日に容認する意向を表明している。委員会で、担当者は「大阪市の負担は2350億円の6分の1、約392億円となる」とした上で、「これを大阪市の推計人口約277万人で割ると、一人当たり約1万4000円となる。大阪市民は府民でもあり、国民でもあることから、同様に試算す
2025年大阪・関西万博の会場建設費2350億円によって、大阪市民は1人当たり1万9千円を負担する――。大阪市議会で14日、そんな試算が明らかになった。主催する日本国際博覧会協会の副会長でもある横山英幸市長は、支出に応じた経済効果が得られるなどと説明した。 会場建設費は、再増額で当初の1・9倍の2350億円となる見通し。国、大阪府市、経済界で3等分して負担する。 14日の市議会の万博推進特別委員会では、杉田忠裕市議(公明)が市民1人当たりの負担額について質問。大阪府市の万博推進局の担当者は「市の負担は2350億円の6分の1、約392億円。市の推計人口約277万人で割ると、1人当たり約1万4千円となる」とした。 その上で、大阪市民には「府民」や「国民」としての負担も発生することから、府民負担分の約4千円、国民負担分の約600円が加わり、「計約1万9千円となる」と述べた。 杉田市議はこの金額を
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