Innovative Tech: このコーナーでは、テクノロジーの最新研究を紹介するWebメディア「Seamless」を主宰する山下裕毅氏が執筆。新規性の高い科学論文を山下氏がピックアップし、解説する。 英オックスフォード大学の研究チームが発表した論文「Signal Injection Attacks against CCD Image Sensors」は、電波を使い、画像認識システムをだまして存在しないものを見せる手法を提案した研究報告だ。任意の文字や画像などを離れた場所からカメラシステムに電波を送信することで、例えば真っ黒であるカメラフレームに文字を浮かび上がらせることもできる。 現在は、CMOS(Complementary Metal-Oxide-Semiconductor)とCCD(Charge-Coupled Device)イメージセンサーという2つの主要なイメージセンサー・アー
フィルム型の使い捨てカメラ(レンズ付きフィルム)のような体験を提供する謎のスマートフォンアプリ「Dispo(ディスポ)」。なぜ次の日の朝にならないと撮った画像を見ることができないのか。初の本格海外進出として日本を選んだ理由は何か。米ディスポの共同創業者でありCEO(最高経営責任者)のダニエル・リス氏が単独インタビューに応じた。 ダニエル・リス氏。米ディスポ共同創業者兼CEO(最高経営責任者)。メディアやソフトウエア産業に投資するベンチャーキャピタルの設立などを経て2020年5月に創業した。米ハーバード大学を卒業し、米スタンフォード大学でMBA(経営学修士)を取得している(撮影/シリコンバレー支局)
オリンパスがカメラ事業を投資ファンドに売却し、撤退すると発表した。「PEN(ペン)」ブランドを売り物に小型・軽量化や女性ファンの開拓でも先行し、高級品だったカメラ市場の裾野を広げた。ただ2010年代に入るとスマホにカメラ初心者層を奪われ、事業の再建に取り組んだが赤字体質が続いていた。想像を上回るカメラ市場の縮小ペースに加え、新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり市場からの退場を決断した。社員の発案「月収の半額で」
デジタルカメラ市場の縮小が止まらない。全国の家電量販店やECショップでPOSデータを集計する「BCNランキング」によると、2018年のデジタルカメラ市場は絶頂期である10年の約30%規模まで縮小していることが分かった。19年は、さらに下回る可能性がある。 さらに細かくデータを見てみると、最も販売台数が多かった10年の販売台数を100.0とした際、18年の市場規模は30.2まで落ち込んでいる。19年は、10月までで21.2になっている。30.0を超えることはなさそうだ。カメラ映像機器工業会のデジタルカメラ統計でも、出荷台数が1億2146万3234台(10年)から1942万3371台(18年)へと減少し、約16.0%規模にまで落ち込んでいる。 カメラ大手2社の決算からも、デジタルカメラ市場の厳しい実情が見て取れる。キヤノンは、10月28日に発表した2019年12月期の業績見通しでイメージングシ
GoProのバッタもんみたいなアクションカメラは、既に4K時代に入っている。元々スマホのカメラモジュールの流用だから、そちらが4Kばかりになれば、自動的にそっちの製品が増える。むしろそちらの製品しか作れなくなっていくだろうと予想した通りになって、かつて購入した2Kの製品()と値段が同じになってしまっていた。 今回購入した、Crosstour4Kは、ハウジングは共通のはずと適当に選んだのだが、メインスイッチの位置が違う製品だった。防水or水中ハウジングも外部電源が装着できないタイプだった。そこには防水キャップ付きのケーブルが差し込めたのだが、そういう設計になっていない。バッテリーを気にせずに使いたいフィールド使いには便利だったのだが、トラブル防止だろうなと思う。 また、以前購入した2Kタイプでは、microSDがいっぱいになると上書きするかどうかという選択ができたのだが、今回のは何分間録画し
最近、「海鴎4B」という中国製二眼レフカメラにハマっているのですが、日本でもそれなりに人気のカメラみたい?だけど、あまり情報がない。あっても、細かい情報が散逸していることが多いので、私の方で把握していることを愛好家の皆さんと共有するために、数回に分けてこちらに集積しておこうと思います。 【目次】 (1)海鴎4B…三枚玉の二眼レフカメラ (2)その他、海鴎4Aとの違い (3)海鴎4Bのメリット (4)意外なことに素晴らしい画質 (5)いま、海鴎4Bを使う意味 (1)海鴎4B…三枚玉の二眼レフカメラ こちらのカメラは私が上海にいる時に買いました。たぶん40年ぐらい前に製造されたもの。中国国産の二眼レフカメラで、「海鴎4B」といいます。 以前、上海駅の向かいに、カメラ屋がたくさん入っているビルがあって、ヒマがあるとそこへ行って、中古カメラ屋をのぞいていました。 その時に、たまたま気の合った店主が
2年以上前の拙ブログの記事、『全てのカメラを写ルンですにしますマン』は、マニアックな内容を、速度優先で推敲もなしに書きなぐっただけだったのですが、お楽しみいただいた方も少なくなくて、その後も、一定のアクセスがあります。 趣旨は、カメラ付きフィルム「写ルンです」をデジイチにてシミュレートして、実際にどのくらいのヒット率があり、その設定の妙を確認するという実験でした。 カメラ付きフィルム「写ルンです」は、本体にISO400の35mmフィルムをインストールして、30mmの画角、シャッター速度1/140sec.、絞りf11、撮影距離2mに固定という割り切ったスペックの製品で、自動露出でシャッター速度どころか、絞りも変化させることもなく、それでありとあらゆる事物をユーザーに撮影させて、それなりの歩留まりで写真として写っているという、大変よく考えられたエポックなのですが、それをデジカメでばかすか撮って
準標準レンズというのは35mm判フィルムカメラでは、50mmよりちょっと広角の45mm~38mm程度のレンズのことだ。これらは、フィルムカメラ時代から「準標準レンズ」と呼ばれ、光学系はテッサーかそれに類似したものが使われることが多く、小さくコンパクトな光学系となっている。 その結果、パンケーキレンズやコンパクトデジカメに多く採用されていた。テッサーの光学系は、天才光学設計者、パウル・ルドルフが1902年に開発。当時はレンズ面反射を抑えるコーティング技術が未達であったため、よりレンズ枚数が少ないたった4枚の構成で、それ以前の3枚玉トリオターより多くの歪曲、収差を取り去り、長らくCPの良い解像度の高いレンズとして、類似製品がほとんど全てのメーカーから製造、販売されていた。LeicaやVoigtlanderの廉価モデルのレンズやコンパクトカメラのレンズは、ほぼテッサー類似の設計となっている。その
Googleの新スマートフォンPixel 3の「夜景モード」が問いかけるもの(あるいはAIとはなんなのかという実感について) たまにはカメラのレビューなんていう、フォトグラファーっぽいこともしてみますね。といっても、普段はカメラの記事を書くときって、大体カメラ会社が作ったボディやレンズに関する記事を書くことが多いのですが、今回は話題のスマホPixel 3のカメラ、しかも鳴り物入りで搭載された「夜景モード」だけに限定した超ニッチな記事です。でも、このニッチに思える画像技術は、これから先の写真の方向性をもしかしたらすごく変えちゃうかもしれない。そう思うほどに、今回のPixelが搭載した「夜景モード」は、衝撃的な機能でした。まず、その違いを是非画像でご確認ください。Twitterにもアップしましたが、iPhone Xとまったく同じ時間、同じ場所で撮影した写真を並べたものです。 撮影場所は比叡山の
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