絶対に重複しないといわれるUUID UUIDとはUniversally Unique Identifier の略で、「Universally」つまり将来にわたって重複や偶然の一致が起こらないという前提で使われるIDのことです。 128ビットで表現されるUUIDは2^128通り(Version 4では固定値があるため2^122通り)あり、その膨大なパターンから将来に渡って重複しないとされています。その特性から、ファイルのハッシュ値に使われたり、DBのキーに使われたりしています。重複しないことが約束されているので、大変使い勝手が良いのです。 とはいえ、有限桁数である以上は重複が発生する可能性がごく僅かながら存在します。 では実際に重複させるには、どれだけUUIDを作らないといけないのか試してみます。 まずは計算で目算をつける x通りのパターンがあるとき、衝突回数がpになるときの試行回数nは以下
本記事は 暗号学一人アドベントカレンダー 第7日目(相当)の記事です。 昨日の記事の補足を書きたかったので順序を入れ替えて書きます。 SHAtteredは「強衝突耐性の突破」 性質の良いファイルが2つ生成されているという点を見ると、一見して弱衝突耐性(=第二原像計算困難性)が突破されているかのように見えます。しかし、第4回の記事で紹介した定義に基づけば、 第二原像計算困難性の突破=ハッシュ値とそのメッセージが与えられて同じハッシュを与える別のメッセージが生成できること 強衝突耐性の突破=同じハッシュを与える2つのメッセージが生成できること で、SHAtteredでは「あるハッシュ値とそのメッセージに対して」同じハッシュを与えるメッセージを生成しているわけではないので、攻撃しているのは第二原像計算困難性ではなく強衝突耐性のほうになります。より具体的には、 PDFのヘッダとして有効なヘッダを作
IMES DISCUSSION PAPER SERIES INSTITUTE FOR MONETARY AND ECONOMIC STUDIES BANK OF JAPAN 日本銀行金融研究所 〒103-8660 東京都中央区日本橋本石町 2-1-1 日本銀行金融研究所が刊行している論文等はホームページからダウンロードできます。 http://www.imes.boj.or.jp 無断での転載・複製はご遠慮下さい。 量子コンピュータが共通鍵暗号の 安全性に与える影響 清藤 せいと う 武 たけ 暢 のぶ ・四方 し か た 順司 じ ゅ ん じ Discussion Paper No. 2018-J-2 備考: 日本銀行金融研究所ディスカッション・ペーパー・シ リーズは、金融研究所スタッフおよび外部研究者による 研究成果をとりまとめたもので、学界、研究機関等、関 連する方々から幅広くコメン
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