最近、Vtuberの音楽ライブを見る機会があった。 彼女たちはダンスを頑張っており、そのかわり明らかに生歌ではなかった。 いわゆる「口パク」というやつである。 だがそこで考えてしまった。 これは本当に「口パク」と言えるのだろうか? なにせ画面に映し出されているものは全てが仮想的である。 「演者」は、実際にはあのフリフリのドレスを着ていないし、すらっとしたダンス映えする手足も実際とは異なるだろう 派手な会場だって単なる3DCGだし、途中で宙乗りしていたのも演者が実際にやっているわけではない。 しかし、視聴者はそれを「演者がライブのふりをしている」のではなく「Vtuberがライブしている」ものとして受容している。 それがバーチャルの面白いところだ。 であるなら、「口パク」だって「バーチャルを構成する要素の一つ」にすぎない。 「演者は口パク」であっても「Vtuberは生で歌っている」として解釈す