図1 「危険な仕様」を悪用するデモファイルを開いたAdobe Reader 9.3.2の画面例。警告ダイアログ中の「開く」を選択すると、中に仕込まれたウイルスなどが実行される恐れがある 米アドビシステムズは2010年6月30日(日本時間)、PDF閲覧ソフト「Adobe Reader」およびPDF編集ソフト「Acrobat」の新版となるバージョン9.3.3をそれぞれ公開した。新版では、既に悪用されている脆弱(ぜいじゃく)性などが修正された。Adobe Reader/Acrobatの「ヘルプ」メニューなどからアップデートできる。 同社は2010年6月4日、Adobe Reader/AcrobatとFlash Playerに新たな脆弱性が見つかったことを明らかにした。脆弱性を悪用されると、細工が施されたファイルを開くだけで、中に仕込まれたウイルス(悪質なプログラム)を実行される危険性がある。そう