中国の重慶市に住む11歳の少年の全身の皮膚が黄色くなってしまった。母親が少年を地元の病院数軒に連れて行った。肌が黄色くなるといえば黄疸が疑われるところだが、医師たちは診断を下すことができなかった。 結局、母親がその事実を打ち明けたことにより、確定診断が下りた。少年は、カロチン血症だった。カロチン血症とは、ニンジン、カボチャ、ミカンなどに多く含まれているカロチンを過剰に摂取したことが原因となって、血中のカロチン濃度が高くなり、皮膚などが黄色くなる症状を言う。 少年に対し、医師は「ミカンを食べるのをやめたら治りますよ」と伝えた。 カロチン血症と黄疸の違いは、目の白目の部分が黄色くなっているかどうかで区別できるという。黄疸の場合は白目も黄色くなるが、カロチン血症の場合は白目は白いままである。 それにしても、毎日2キロから3キロというのは凄い。カロチン血症は単に肌が黄色く見えるだけで、実害はあまり