持田です。はてなブックマーカーなどで、多くのご意見をいただき、嬉しいです。少しだけ、釈明をさせていただきたいと思います。 まず、何故私がこの記事を書いたのか、について。 私は授業で東南アジア島嶼部の華人社会史を講義しており、その中で華人に対する差別構造というものがいかに制度的に創出されたのか、それが現代社会にどのような悲劇を生み出しているのか、我々はそれとどう向き合うべきなのか、といった点を重視しています。 ですが、ここ2年ほどの授業でのコメントで、受講者の方から「華人差別といっても、華人とマレー人などは別の「人種」なんだから共存できないのは当然だ」、あるいは「「人種」問題は現代ではアメリカの問題であり、アメリカに暮らしていない我々には実感がつかめないのは当然だ」といったコメントを非常に多く見るようになりました。 前の記事で書いたように、「人種」問題は世界的な問題であり、アメリカの「人種」
