日本で展開する外資系ファッションブランドとして、ルイ・ヴィトンに次ぐ売り上げを誇るとされる英国バーバリー。知名度、人気度でトップクラスのブランドと、過去半世紀にわたって続いてきたアパレル大手、三陽商会との“蜜月関係”の終わりが近づいています。2015年6月に、三陽商会によるバーバリーブランド製品のライセンス生産・販売が終了するのです。 同時に、関連ブランドであり、日本独自に三陽商会が展開してきた「バーバリー・ブルーレーベル」「バーバリー・ブラックレーベル」のライセンス生産・販売も打ち切られます。日本におけるバーバリーというブランドは今後、どうなっていくのでしょうか。なぜ、こんなことになってしまったのか。これまでの歴史を振り返りつつ、改めて整理してみましょう。 ターゲット不在の時代からプレミアムブランドへ そもそも欧州と日本ではバーバリーというブランドの成長過程はまったく違います。バーバリー