融資名目でみずほ銀行から現金約9千万円をだまし取ったとして、警視庁は2日、東京都港区の会社役員西田信義(69)とさいたま市浦和区の会社員石田浩之(52)の両容疑者を詐欺容疑で再逮捕し、発表した。西田容疑者は否認し、石田容疑者は認めているという。 捜査2課によると、2人は2012年8~9月、みずほ銀行名古屋支店に対し、航空会社「ウェスタンジェットコープ」(愛知県常滑市)の偽の事業資料を提出。運営資金として約9200万円の融資を受けて詐取した疑いがある。 航空会社は、実際は事業は行っていなかった。2人は、行員にうその書類を見せたり、面識のない人物を勝手に役員として登記したりして、会社に実態があるように装っていたという。 2人の逮捕は4回目。これまでも別の会社を使い同様の手口でみずほ銀行から詐取したとされ、総額は約6億円にのぼるという。