居酒屋大手のワタミが業績不振に苦悩している。2014年3月期、15年3月期と連続の連結最終赤字。3期連続の赤字を避けるべく、昨年12月には虎の子の介護事業を売却した。この厳しい現状を、創業者で実質的な筆頭株主である自民党・参院議員の渡辺美樹氏はどう見ているのか。バトンリレーに失敗――足元のワタミの業績不振をどう見ていますか。「前期までの2年間の約200億円の赤字は大変残念。会社を(現経営陣
居酒屋大手のワタミが業績不振に苦悩している。2014年3月期、15年3月期と連続の連結最終赤字。3期連続の赤字を避けるべく、昨年12月には虎の子の介護事業を売却した。この厳しい現状を、創業者で実質的な筆頭株主である自民党・参院議員の渡辺美樹氏はどう見ているのか。バトンリレーに失敗――足元のワタミの業績不振をどう見ていますか。「前期までの2年間の約200億円の赤字は大変残念。会社を(現経営陣
『週刊ダイヤモンド』特別レポート ダイヤモンド編集部による取材レポートと編集部厳選の特別寄稿を掲載。『週刊ダイヤモンド』と連動した様々なテーマで、経済・世相の「いま」を掘り下げていきます。 バックナンバー一覧 現在は一切の経営から離れ、参議院議員となっているワタミ創業者の渡邉美樹氏。自らが手塩にかけて育ててきたワタミが、経営危機にひんしてしまった現状をどう見ているのか。(聞き手/「週刊ダイヤモンド」編集部 須賀彩子) わたなべ・みき/1986年ワタミを設立。92年居食屋「和民」を開発。農業、介護、宅食事業などに参入し2009年会長。13年から参議院議員(自由民主党・全国比例区) Photo by Masato Kato ──ワタミの経営が危機的状況に陥り、特に外食事業の不振が際立っています。 居酒屋チェーンの寿命は5年といわれますが、ワタミは15年持ちました。かつてのワタミは非常に強い収益
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11月24日開催されたワタミの臨時株主総会。2015年4~9月期決算で、赤字を発表したばかりだが、株主総会で10円の復配を発表した。株主からは「復配している場合なのか」「早く本業を立て直すべき」などと経営陣への厳しい声が上がった。
くぼた・まさき/テレビ情報番組制作、週刊誌記者、新聞記者、月刊誌編集者を経て現在はノンフィクションライターとして週刊誌や月刊誌へ寄稿する傍ら、報道対策アドバイザーとしても活動。これまで200件以上の広報コンサルティングやメディアトレーニング(取材対応トレーニング)を行う。 著書は日本の政治や企業の広報戦略をテーマにした『スピンドクター "モミ消しのプロ"が駆使する「情報操作」の技術』(講談社α文庫)など。『14階段――検証 新潟少女9年2カ月監禁事件』(小学館)で第12回小学館ノンフィクション大賞優秀賞を受賞。 新刊『潜入 旧統一教会 「解散命令請求」 取材NG最深部の全貌』が発売中。 DOL特別レポート 内外の政治や経済、産業、社会問題に及ぶ幅広いテーマを斬新な視点で分析する、取材レポートおよび識者・専門家による特別寄稿。 バックナンバー一覧 収益の柱である介護事業の売却を発表したことで
2期連続の赤字となったワタミは、介護事業の売却に向けて協議を進めている。買収に手を挙げるのは、損保ジャパン日本興亜など「異業種参入組」だ。一方、既存の介護大手からは、敬遠する声すら聞こえてくる。なぜなのか。
経営再建に取り組むワタミが介護事業の売却を決めた。居酒屋や宅配食など主力事業が軒並み経営不振に陥り、2015年3月期に128億円の連結最終赤字を計上。主要取引銀行は融資継続の条件として今期の最終黒字化を突き付けており、今回の売却益でそのハードルはひとまず越えられそうだ。だが正念場はこれからだ。部門別損益で稼ぎ頭だった介護事業を手放し、残る主力の居酒屋事業で生き残れるのか。復活へ残された時間は長く
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「昨年11月にお送りした『株主ふれあい通信』でお伝えした総会開催日の予定を変更することになりました。株主の皆様には大変ご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます」ーー。ワタミの株主総会は清水邦晃社長のお詫びから始まった。 居酒屋「和民」などを手掛けるワタミは6月22日、東京港区のTKPガーデンシティ品川で第29回定時株主総会を開いた。当初、6月28日の日曜日の開催を予定していたが、「2期連続での厳しい業績を重く受け止め、会場費の削減を優先すべき」(清水社長)との理由から、平日開催に変更された。実際、過去2期の業績悪化は急だ。2014年3月期の営業利益は前期比で約7割減。2015年3月期はさらに悪化して、上場以来初の営業赤字に転落。減損損失も響き126億円の最終赤字となった。 9月以降のメニュー戦略を公言 質疑応答に入る前の事業報告では意外な発言もあった。清水社長が「『和民』や『坐・和民
東京・品川駅前のTKPガーデンシティ品川の会場に入った。株主に配られたお土産はカンボジアのレモングラスティー、ワタミファームで作られた有機栽培の人参ジュース、8月末まで使えるワタミグループお食事券との放送が入った。 ワタミは5月12日、2015年3月期の連結最終損益が126億円の赤字になったと発表ししている。2月に公表した70億円という従来予想から、さらに赤字幅が拡大した。主力の居酒屋チェーンで苦戦に加えて、不振店舗の減損処理(約46億円)などで特別損失が膨らんだ。 会場に集まる株主にはシニア層が目立つ。苦境にあえぐワタミの経営陣には、株主から厳しい声が寄せられる可能性がある。 (2015/6/22 10:05) 開会を知らせるチャイムが鳴った。経営陣が壇上に現れる。みな、揃いのブレザーを着ている。 清水社長から開会の宣言。株主の数を読み上げて、 「冒頭にお詫び申し上げる。開催日を変更する
ワタミが11月11日に発表した今期(15年3月期)中間連結決算(14年4-9月)の最終損益は41億円の赤字(前年同期は6億円の黒字)となった。営業損益も10億円の赤字(同25億円の黒字)で、中間期の営業赤字は1996年の上場以来初となる。 同日記者会見した桑原豊社長は「会社設立以来、最も厳しい結果」と、危機感を滲ませたが、その原因は主要3事業の総崩れ。特に主力の「国内外食事業(居酒屋事業)」が惨憺たる状況だった。 ●居酒屋、客数減に歯止めかからず 同社中間決算発表資料を見ると、まず売上高の43%を占める国内外食事業は、売上高が前期比9.3%減の313億円、営業損益が同24億円の赤字だった。同社は既存店の営業強化を図ったが客離れを止められず、売上高も客数も前年同月割れが続いた。その結果、上期は既存店ベースで売上高、客数ともに前期比7.3%減になった。全店ベースでは売上高が前期比10.2%減、
「和民」「わたみん家」などの居酒屋チェーンを運営するワタミが、2015年3月までに102店の閉鎖を決めた。もともと60店の撤退を計画していたが、2014年9月中間決算で41億円の最終赤字となるなど業績不振が止まらず、全体の約15%に当たる大量閉鎖に発展した。かつて「不況に強い」とされていた居酒屋チェーンの雄、ワタミはなぜここまで凋落してしまったのか。 引き金となったのはみずからが仕掛けた価格競争だ。 話は約5年前にさかのぼる。2008年8月以降、居酒屋の客数は前年割れが続いていた(日本フードサービス協会調べ)。その事態を打開すべく2009年に「生ビールの100円値下げ」を打ち出したのが、ほかならぬワタミだった。 価格競争で負のスパイラルに これを機に、居酒屋チェーンは値下げ合戦へと駆り立てられる。10円単位での値下げ、均一価格店の登場。その代償は大きかった。価格を下げるために、人件費を削る
僕の原点って大学の寮なんです。寮生たちと「ワッショイ、ワッショイ」と言いながら大騒ぎする。その笑顔って忘れられない。だから僕が目指すのは、お客様の笑顔、満足度、感動、涙を生み出し、働く仲間が笑顔で働けるような店です。 夢のためには戦わなきゃいけないこともある。本部から監査が来たことがあります。飛ばされることもあるから、普通の店長はビビリながら対応します。でも僕は違った。その監査の人が、お客様がごった返している時間帯にやって来た。絶妙な加減で焼き上がった焼き鳥を持っている僕に、いくらでも後回しにできるような質問をしてくる。だから僕は「とりあえずこれ、運んでもらっていいですかね。冷めるから」って言った。喧嘩を売ったんじゃない。「1人でも多くのお客様にあらゆる出会いとふれあいの場と安らぎの空間を提供すること」がワタミの理念だから、監査よりもお客様が大事。僕は目の前の焼き鳥が冷めていくのが耐えられ
大規模チェーンは必要とされていない ――2014年度に和民業態の1割に当たる60店を閉鎖する。これはビジネスモデルの転換を意味するのか。 われわれを取り巻く環境で2つの大きな変化があった。1つは、人手不足に端を発した各種のコストアップだ。人件費だけでも1.5~2%上がっている。円安進行で輸入食材、物流コストも上昇の方向にある。さらに、エネルギー単価も東日本大震災前に比べると4割はアップしている。 もう1つがマーケットの変化だ。総合型チェーンの強みは、お客様が体験していることだった。和民ってこんな値段、料理もこれぐらいで、サービスの感じや空間もわかる、だから安心して使える。こういうことが大手チェーンの強みだった。 ところが、最近はいろいろなサイトで飲食店の情報が取れる。従来は、使ったことがない店には行かなかった。だけど、今はネットで疑似体験ができる。個人店であろうが、専門店であろうが、値段は
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