●紙のカタログや資料をなくしてiPadで閲覧、現場の機動力をアップ ●社内ネットワークへの不正アクセスを危惧し、ネットワークを論理的に分割 文具大手のコクヨは2010年9月、グループ全体でiPadを導入し、運用し始めた。オフィス家具のコクヨファニチャーで90台、文具のコクヨS&Tで49台、オフィス用具の通販を手掛けるカウネットで53台など、全社で約250台のiPadを利用している。特徴は、展示場など接客の現場、営業の外出先、会議室など様々な場面で活用し、ペーパーレス化を進めている点だ。 導入のきっかけは、「オフィス環境を売っているコクヨとしては、iPadのようなツールを使って、自ら働き方を変えていかなければならない」という社長の言葉だった。 コクヨはもともと、文具やオフィス家具の単品を販売するだけでなく、便利なオフィス空間とそこでのワークスタイルの提案を目指している。そのために、常に先立っ