派手な広告も目についたが……。日本上陸からまもなく7年になるNetflix(ネットフリックス)。日本では特にアニメに力を入れ、派手な屋外広告、印象的な動画広告も記憶に新しい。 特に「ネットフリックスオリジナル」と呼ばれる世界独占配信の対象となる新作には、制作費が賄えるほどの配信権料を支払うことで、アニメビジネスにも新たな可能性をもたらしてきた。ところが、その一方でオリジナル作品が果たしてどのくらい視聴され、巨額の投資を行っているであろうネットフリックスにどのくらい貢献しているのかは謎に包まれていた。 ネットフリックスに限ったことではないが、配信事業者はどの作品がどこでどれくらい見られているのかといった視聴データをほとんど開示してこなかった。観客動員数、興行収入といった指標が提示される劇場映画や、視聴率が示されるテレビ、売上本数がある程度分かるビデオグラムなどとの根本的な違いで、「アニメ産業