アメリカでCIAにスカウトされた日本人の話 ーー CIAについては、個入的な話がある。時効になったと思うので、話す。「CIAに入れ」と誘われた。 シアトル、一九七六年六月、博士号取得から一〇日目。私は三十四歳だった。 私のアパートの電話が鳴った。相手は、CIA・サンフランシスコである。私と会いたいと言う。昼食を一緒にしようと誘われた。私も会って話を聞きたかった。私の名前と電話番号と学位取得を知っていたCIAは、ワシントン大学の教授に、将来CIAのスパイとして有望な留学生を探させていたのだろう。 一九四七年に設立されたCentral Intelligence Agency(CIA)は、米国の国益・国防のため世界中から情報を収集・分析し、大統領に報告をする世界一大きなスパイ機関である。三〇年ほど前には暗殺団も存在し、敵を抹殺していた。暗殺禁止令がホワイト・ハウスから出されるくらいだったので.本
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