「他市のごみをなぜ引き受けなければいけないのか」「帰れ」。可燃ごみの焼却に行き詰まった東京都小金井市と、国分寺市や日野市の三市長が初めてそろった説明会。新焼却施設の建設予定地となる日野市クリーンセンターがあり、特に反対が強い石田地区などの住民を対象にしたもので約百人が参加し、「広域処理が必要」と訴える行政に抗議の声を上げた。 日野市の大坪冬彦市長は、前市長が着手した共同計画のメリットとして効率化と大幅なコスト削減をあげた。国分寺市の星野信夫市長は、ごみ減量に努力する考えを説明し、理解を求めた。 共同計画は、自前の焼却施設を持たない小金井市を救済する意味合いが強い。稲葉孝彦小金井市長は「ごみ政策で私の力不足と判断の甘さがあった」と繰り返した。住民側は「行政の失敗を押しつけるな」「なぜ日野の受け入れが前提なのか」と批判一色。一時間半の質疑を経ても溝は埋まらなかった。