汎用サーバOSと「アプライアンスOS」 「第3回:Debianで作るプロジェクト管理環境(http://www.thinkit.co.jp/article/80/3/)」では、汎用的なサーバOSとして、Debian GNU/Linuxを取り上げた。しかし世の中には特定の用途に的を絞りカスタマイズされたサーバOSも存在する。筆者が調査したところでは、特定用途向けサーバOSを総称する言葉が見当たらなかったため、本連載ではこのようなサーバOSを「アプライアンスOS」と呼ぶことにする。 それでは、どのようなアプライアンスOSがあるだろうか。いくつか挙げてみたのが、図1だ。アプライアンスOSは、何かしらのOSをベースに作られていることが多い。これは、ゼロからOSを作るよりはるかに楽にOSを作ることができるからである。 アプライアンスOSは目的のアプリケーションを簡単に稼働・運用できることを目的に作ら
FreeNASは企業での利用に実力を発揮するだけでなく、普通のSOHOユーザーでも十分に活用できる使いやすさも備えている。ここでは、rsyncによるバックアップ用およびFTPサーバとして簡単に使えるNASデバイスを、個人用のLANに追加する方法を紹介する。 FreeNASはネットワーク接続ストレージ(NAS)サーバとして十分な機能を備えた、FreeBSDベースのコンパクトかつ強力なオペレーティングシステムである(偶然だが、SourceForge.netでも今月の注目プロジェクトとして取り上げられている)。わたしのようなLinuxユーザーは各デバイスを表すのに使われるBSD用語に戸惑うかもしれないが、そうした些細な点にさえ気をつければ何の問題もなくインストールして使えるはずだ。FreeNASは企業での利用に実力を発揮するだけでなく、普通のSOHOユーザーでも十分に活用できる使いやすさも備えて
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