3月のCODASPY 2018で発表された論文なので旧聞となるが、パーキンソン病に対する脳深部刺激療法などで用いられる植え込み型神経刺激装置で、攻撃者がプログラムを書き換えたり、データを読み取ったりすることが可能な問題が発見されたそうだ(論文: PDF、 The Registerの記事)。 無線通信機能を備える植え込み型医療機器(IMD)では、主にプロプライエタリーなプロトコルを用いて通信を行う。研究グループではノートPCとUSBデータ収集(DAQ)デバイス、簡易な自作アンテナの組み合わせで、大手IMDメーカー製の広く使われている植え込み型神経刺激装置の通信内容を解析。通信には認証も暗号化も使われておらず、ブラックボックスアプローチでプロトコルのすべてをリバースエンジニアリングすることに成功したという。 解析結果を用いれば、植え込み型神経刺激装置と装置のプログラマーとの間で送受信されるデー