このホームページを立ち上げた1999年は、印刷物制作環境は新旧入り乱れた時代でした。世はDTPだと言われながらも、特にページ印刷物の制作現場では、まだまだ「レイアウト指定」での印刷所入稿で、印刷所内部で電算写植やCTS(電子組版)で組版データの作成をお願いするシステムが、半分をしめていたのではないかと思われます。 ただ表向きにはDTP関連の雑誌やソフトメーカーなどのイベントも盛んでしたし、また出版物の推定販売金額も1996年の2兆6,564億円(『2009年出版指標年報』出版科学研究所)をピークに落ち込みが心配され(残念ながら2009年には2兆円を割ることとなりました)、制作経費削減の検討の波とも重なった時期でした。新聞の求人欄にも「Macできる方」「要DTPスキル」などの求人が席巻するような状態でした。その数年後の求人に、逆に「アナログ指定できる方」の文言を見つけた時には、複雑な感情をも