(CNN) 国際海事局(IMB)が21日に発表した統計によると、2010年1〜3月期にアフリカ東部ソマリア沖などで起きた海賊事件の件数は前年より減少した。しかし海賊の出没する海域は広がっているという。 1〜3月期に世界で起きた海賊事件は前年同期の102件から大幅に減少して67件となった。内訳は、海賊に乗り込まれた件数が26件、銃撃された件数が18件、未遂12件、乗っ取り11件となっている。人質にされた乗組員194人のうち12人が負傷した。 ソマリアの海賊による犯行は67件のうち35件を占め、出没海域はアデン湾から紅海南部、アフリカのケニアやタンザニア沖、さらにはインド洋のセーシェル、マダガスカル、アラビア海のオマーン沖にまで広がった。このほかアフリカ西部のナイジェリア、インドネシア、バングラデシュ沖でも海賊事件が起きている。 海賊事件が減った理由についてIMBは、ソマリア沖のアデン湾に各国