「パススルー課税」という言葉があります。税金の話です。わからない人にはわからないと思いますので、ちょっと説明してみましょう 出資者にのみ課税する課税方式 パススルー課税とは、出資者が得をする、ちょっと特殊な課税方式です。通常の株式会社に出資する場合には適用されず、SPC・TMK(特定目的会社)やLLP(有限責任事業組合)に出資する場合のみ適用されます。 株式会社に出資する場合(つまり、パススルー課税ではない場合) 通常の株式会社に出資する場合。たとえば普通の株式市場で株を買ったりした場合ですね。この時の課税の仕方を見てみましょう。 株式会社Aが1億円の利益を上げたとします。そうすると、法人税がかかりますよね。法人税は大抵40%なので、税金を払ったあと残る利益は6000万円です。 この6000万円を全て株主に配当した場合、株主個人の利益は6000万円になりますね。しかしそれで終わりかというと
