阿部重夫主筆ブログ「最後から2番目の真実」 2015年10月29日 [reuters]JPX自主規制法人やっとお目覚め? 月刊誌FACTAでは何度か取り上げたから、すっかりおなじみのハコ企業である。倉庫会社から何度も社名を変えた投資会社(東証2部)とその周辺が、じわじわと追い詰められているようだ。過去の不透明な資金調達が祟り、今になって徹底した情報開示を求められて対応に四苦八苦している。 本誌がこの投資会社について報じたのは昨年夏から秋にかけて。社長が会社の資産を私物化したり、不明朗な顧問料を社外に流出させたり、やりたい放題だった。情報開示もデタラメで、とうに閉鎖したはずの海外ファンドが同社の新株予約権をやり取りしていたことを示す内部資料が社外に流出した。 しかも同社の大株主になっているファンドに出資している個人投資家には、この投資会社の経営に不審点が多いとして文書が届き、関係者は火消しに