メニュー表示と異なる食材を使う「偽装表示問題」が5日、大手百貨店に広がった。高島屋は直営の総菜店「フォション」などで、表記とは異なる食材を使っていた。東急ホテルズなど、全国の有名ホテルでも偽装表示が次々に見つかっており、外食産業全体に広がる勢いだ。 高島屋は5日、百貨店5店舗とショッピングセンター1施設のレストランや食品売り場、計10カ所で、表示と異なる62品目の食材を使っていたと発表した。 日本橋店では、高島屋が直営する総菜店「フォション」で2006年10月~今年10月に売っていた「車海老(えび)のテリーヌ」でブラックタイガーを使っていた。同店に入るレストラン「麦星byグリル満天星」では、04年4月~今年11月1日に提供した「牛テキ丼」などで、ブロック肉を結着材でつなぎあわせていたが、「加工肉」と表示していなかった。