日本で出回っている違法薬物はどこで作られているのか。国際ジャーナリストの矢部武さんは「それはおそらく中国だ。中国では大量の違法薬物が作られており、製造に関わっていた化学企業に潜入したアメリカの捜査官は2500万人を殺害できるほどの薬物を押収した。アメリカ、オーストラリア、東アジアを中心に密輸を続けており、中国政府も野放しにしている」という――。 税関による覚醒剤の摘発が増えている 若者の薬物汚染が深刻化している。 日本大学アメリカンフットボール部の薬物事件では学生寮から乾燥大麻と覚醒剤の錠剤片が見つかり、テレビや新聞で連日大きく報道された。警察庁によると、令和3年度の大麻全体の摘発人数は過去最高となる5482人となっている。このうちの7割が10~20代の若年層だ。彼らが使用した薬物は誰が作り、どのように流通しているのだろうか。 日本国内に出回っている覚醒剤のほとんどは海外から密輸されたもの