「マジョリカ・タイル」って? 近代イギリスの装飾タイルを模倣したもので、当時タイルメーカーのミントン社が「マジョリカ・タイル」という商品名で売り出していました。 日本でも呼び名を同じとし、正式な様式名ではありませんが、このタイルのために開発した色釉を「マジョリカ釉」と命名。15〜16世紀のイタリアやスペインの錫釉色絵陶器(マジョリカ)の流れをくむ色彩色表現ができるという意味合いから和製マジョリカ・タイルの完成となりました。 タイルの特徴 金型で花柄など凹凸のレリーフを施した硬質なタイル。 筆で一色ずつ数種類の色釉を載せるなど製造に手間のかかった装飾タイルです。 大正から昭和10年代まで日本製として世界に輸出された製品でありまさに、「時代の遺産」。 大陸の富裕層にもてはやされたこの和製マジョリカ・タイルは、当時の豊かさのシンボル。 時を経てシルクロードを渡り、アンティークタイルとなって帰国