YouTubeなどの動画配信サイトで、若者を中心に人気が高まっている“音だけ”の「ASMR動画」。それを企業プロモーションに生かす動きが出てきている。キーワードは「自社だけが持つ、知られざる音」だ。 「ASMR」とは「Autonomous Sensory Meridian Response」(自律感覚絶頂反応)の略で、聴覚や視覚への刺激に、ぞくぞくしたり心地よさを覚えたりする感覚。ASMRを呼び起こす刺激に明確な定義はないが、音では、何かを食べているときのそしゃく音、たき火の薪がパチパチとはぜる音、布と布が擦れ合う音などが代表例と言われる。 最近では、湖池屋がASMR音源を使った若者向けのプロモーション「スコ音BEATMAKER」を開始して話題を集めた。これはスコーンをそしゃくするときの独特の音を「スコ音」と名付け、スコ音だけで音楽を作れるWebサービスだ(関連記事「若者に受けたスコーンの
京都アニメーション今期制作のTVアニメ『たまこまーけっと』、例に漏れず毎週最低二回ずつは観てる。『CUT』での山田尚子監督へのインタビューでもその秘密が触れられていたけれど、多幸感がファンタスティックですよね。ファンタスティックなんて普段絶対に言わないけれど、言ってしまうくらいやられてしまっている今日この頃です!そのOP主題歌であり、主人公である北白川たまこ(洲崎綾)が歌う「ドラマチックマーケットライド」は畳み掛けるような高速ソフトロックともいうべきファンタスティックな一曲。 CDを買ってきて一曲まるまる通して聴いてまず「情報量がすごいな」と感じた。だけどそれはたとえば”電波ソング”のような、とにかくたくさんの要素がただ詰まっている、というようなものではなく、音楽的に整理されたうえで多くのギミックが仕掛けられているというようなもの。転調に次ぐ転調(とくに、下に貼った動画では聴くことができな
カーネーションは今年結成35周年である。 それを記念してオールタイムベスト『The Very Best of Carnation "LONG TIME TRAVELLER"』がリリースされ、来たる6月30日には日比谷野外大音楽堂での節目のライブ『35年目のカーネーション「SUNSET MONSTERS」』が行われる。 ここ数年、結成20年とかデビュー20年を迎えるバンドがやたら多く、彼らが現れた90年代後半という時代がどんな時代だったのか考える機会が多くなっているのだが、35年はそれよりもさらに15年も長い。とてつもない長さだ。しかもその間、このバンドは常に動き続けてきた。 カーネーションが結成されたのは1983年。前身バンドは「耳鼻咽喉科」(とてもバンド名とは思えないが、ニューウェーブ全盛期のセンスだなあ、と思う)で、フランク・ザッパや初期XTCに通じるような変拍子バリバリの、アヴァンギ
音楽プロデューサー牧村憲一、マスヤマコムによる「良質の音楽を届ける」ことを目的とした音楽制作プロジェクト「music is music」。 こちらで定期的に行われているレクチャーシリーズに、本サイトでもおなじみ細馬宏通さんが登壇されました。 今回のお題はズバリ「デヴィッド・ボウイ論」。 彼の初期の名曲である『STARMAN』と『Life on Mars?』の2曲を取り上げ、摩訶不思議な歌詞の世界をひもときます。 これまでなんとなく曲を聴き流していたという人も、この解釈を知ると、曲の印象がガラリと変わるかもしれません。 今日は90分間デヴィッド・ボウイの話をしようと思って来ました。 僕は割と1曲をネチネチと考えるタイプなので、デヴィッド・ボウイの人生などの話にはならないかと思います。少なくとも2曲分の解説をやろうと思っていて、ひとつは『STARMAN』、もうひとつは『Life on Mars
皆さま、お初にお目にかかります。自称「いい音研究家」の福岡智彦と申します。「いい音=ハイファイ」ではなく、心技体3拍子揃った音楽をそう呼びたいと思っています。古今東西の、百花繚乱ならぬ「百歌繚乱」の「いい音」を、いろんなテーマの下に切り分けて、五里霧中の音楽の森を「夢中」で探っていきますので、どうかお付き合いくださいませ。 「グルーヴ・ギター」とは? さてまずは、エレキ・ギターについて語ろうと思うのですが、いきなりですが、あれって他に呼び方はないんですかね。「エレキ・ギター!」って口に出すの、ちょっと気恥ずかしく感じるのは私だけでしょうか?その昔、映画「エレキの若大将」が流行って、寺内タケシがテケテケやってた時代はたしかに「エレキ・ギター」だったんですが……。たとえば「スチュワーデス」はすっかり「CA」「客室乗務員」とかに替わりましたけど。だって「電気」のことをもう「エレキ」とは言わないで
シンセサイザーってなに? 仕組みから楽しみ方までを解説2017.06.09 18:1449,851 ヤマダユウス型 波形をイジるって、おもしろい! シンセサイザーって、なんなんでしょう? キーボードなの? ガジェットなの? 意味や概要はWikipediaを読めばわかるけれど、何がどう面白いの? 昨今のアナログシンセブームの勢いもあって、ギズモード・ジャパンでもシンセ記事を取り扱う機会が増えてきました。ここで今一度、改めてシンセサイザーの仕組みというものを解説してみようと思います。 とはいえ、電子楽器の歴史やコンピューター技術の進化などから掘り起こしていては10スクロールじゃきかなくなるので、もうちょっとポイントを絞るとしましょう。すなわち、アナログシンセの音が鳴る仕組みと、その楽しみ方についてです。 それではまず、音が鳴る仕組みから。リコーダーは息、ピアノは打弦によって音が生まれますが、シ
5/24にリリースされたtofubeatsのニューアルバム『FANTASY CLUB』は不思議な作品だ。tofubeats本人も言っている通り、制作中のtofubeatsの気分を支配していたのは「わからない」という思いだったという。そのパーソナルな気持ちを反映したものであるにも関わらず、聴き手をモヤモヤした不安に落とし込むわけではなく、『FANTASY CLUB』からは抜けのいい音が聴こえてくる。 自分や周囲に起こる様々な事象や概念に対する「わからなさ」と誠実に向き合い続けたことで、それがはっきりとした形でtofubeatsの音楽として、これまでにない明確な形を取っている。『FANTASY CLUB』はリスナーにtofubeatsの音楽は、これだということを分からせてくれる強度を持ったアルバムだ。FANTASYというもはや楽天的には捉えることのできない曖昧とした言葉の先にある、何かへの意志
チップチューンに打ち込む女子高生たちを描くノベルゲーム『西武ロードリスト蘭のチップチューン地獄』の開発が進められています。本作は『ロックマン9』や『エスカ&ロジーのアトリエ』の楽曲を手がけた下田祐氏(ハンドルネーム:YS)率いるプログレッシブゲームズの作品で、2017年8月に開催される「コミックマーケット92」で完成版を配布予定。公式サイトにてゲーム冒頭がプレイできる体験版の配信も行われています。 ジャンルは“チップチューンバトルノベルゲーム”となっており、公式ブログによると「紆余曲折を経てチップチューンな音楽で競い合う、ミスター味っ子や頭文字Dみたいな熱い話」が展開され、最強のチップチューンの刺客たちが主人公の前に立ちふさがるとのこと。 またユニークな点として、本作はNES形式ROMによる配布を予定しており、11月13日に開催された「デジゲー博2016」ではファミコンやファミコン互換機の
音楽からは絶対に逃れられない運命 ――いつ頃から、どういった経緯でクラシック音楽を学ぶようになったのでしょうか? 「僕が4歳頃のことだと思いますが、周りの家庭の子供たちが次々に習い事を始めたことを意識した母から〈ピアノでも習う?〉と言われて、何も考えずテキトーに頷いたのがきっかけだったと思います。その後はダラダラとピアノを続けつつ、10歳くらいで作曲や、それに伴う伝統的なクラシック音楽の基礎的書法、ソルフェージュも習うようになりました。それで、師事していた先生から音楽大学の作曲科への進学を勧められるようになり、僕自身もそういった進路を意識するようになるのですが、その一方で、徐々に惰性になっている感も否めなかったんですよね。中学生くらいになると、僕と同じようになんとなくピアノを習っていた周りの男の子たちが次々と辞めていって、僕も習い事として続ける意味を半ば見失い、レッスンもよく休むようになっ
あらかじめ決められた恋人たちへのベストアルバム『あらかじめ決められた恋人たちへ - 20th BEST -』が4月5日にリリースされる。 今年で活動20周年を迎えるあらかじめ決められた恋人たちへ。リーダーの池永正二(鍵盤ハーモニカ,Track)のソロ名義としてスタートし、現在は劔樹人(Ba)、クリテツ(テルミン,Per)、オータケコーハン(Gt / LAGITAGIDA)、GOTO(Dr / DALLJUB STEP CLUB)、ベントラーカオル(Key / クウチュウ戦)、石本聡(PA)の7人で活動している。 20周年記念企画の第1弾となる同作。曽我部恵一や吉野寿をゲストに迎えた楽曲をはじめ、現在の編成で再レコーディングされた11曲が収められる。あわせて収録曲“ラセン”のPVが公開。同PVには昨年の4月に開催されたワンマンライブ『Dubbing 09』の映像を使用しており、スマートフォン
音楽好きには、超定番の企画“無人島 ~俺の10枚~” !!なんとも潔いタイトルで、内容もそのまんま、無人島に持って行きたいCDを10枚チョイスしてもらい、それぞれの作品に込められた思い入れを思いっきり語ってもらいます!ミュージシャンとしてルーツとなるもの、人生を変えた一枚、甘い記憶がよみがえる一枚、チョイスの理由にはそれぞれのアーティストごとに千差万別です!今回のお客様はKID FRESINOが登場!1993 The coolest.. 話題のFla$HBackSのメンバーでもある彼が選ぶ10枚とは? 無人島 ~俺の10枚~ 過去のArchiveseはこちら! Aaliyah 「Age Ain't Nothing But A Number」 ジャケでサンプリングしてるんだけど、いいですね。水しぶきとスローモーションって感じで!このドラムのノリalbum単位で聴いてるのはこれだけかもしれない
UKベースミュージックシーンの新旧トップアーティストが組んだドリームタッグSHERWOOD & PINCHが2年ぶりにリリースされるニューアルバム『Man Vs. Sofa』で帰ってくる。今作にはレジェンドLee "Scratch" Perryや、Primal ScreamのMartin Duffyなど多彩なメンバーが参加。 空間芸術と称された前作のサウンドから、ダンスフロアからホームリスニング、サウンドシステムからヘッドフォンまで、あらゆる環境で、その極限まで高められたクオリティーにさらに進化をとげている。 そんなSHERWOOD & PINCHの新作『Man Vs. Sofa』に影響を与えた5枚のアルバムをチョイスしてもらった。 ADRIAN SHERWOODが選ぶ3枚 The Upsetters -『Blackboard Jungle Dub』 このアルバム制作に、どのアルバムが影響
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