先ごろ限定車「Motto」をリリースしたばかりのフィアット『パンダ』。『500』の限定車同様、折々のセンスを効かせ、かつ買い得でもあるという、見逃せない存在だ。 試乗車はその限定車にも用意されるボディ色“スイートキャンディーベージュ”。トラッドな生成りのトートバッグのよう…というと昭和な比喩かどうか、ともかく、プレーンだが「おや!?」と目を惹く色合いが『パンダ』によく似合う。試乗中も、ものさびしい思いをすることなく、ホッと気持ちを癒されながら乗ることができた。 2気筒875ccツインエアエンジン+デュアロジック(5速自動シフト、シングルクラッチ)の健気で闊達な仕事ぶりは相変わらず。シフトチェンジがよりスムースになったのは気づくところ。自動車の運転の基本(ちゃんと加速させリズムを作って走らせる)に則って運転していると、より省エネな“ECOスイッチ”オンでも、ストレスなく実用として通用する走り
フィアット『パンダ』の得票は27点。そのうち3分の1以上の10点を、ひとりで投じてしまった。もちろん確固とした理由があっての配点だ。 この種の賞典は、エントリーする企業の力関係が得票に影響することが多い。しかしその傾向でいくと、無名のベンチャー企業が素晴らしい自動車を作っても、「販売網が未整備」のひと言で片付けられる可能性がある。それではいつまでたっても時代が変わらない。よって僕は組織の規模を得票に加味することは一切しない。 そういう土俵に立って判断すると、5月に某誌の企画で、新旧3台のパンダを連ねて約1000kmを走破した体験が、心に残っている。 小さなボディからは想像できないくらい、疲れなかった。その理由がシートやシャシーの良さだけでなく、デザインとエンジンにあることも知った。デキがいいだけでは、距離を重ねるにつれて飽きてくる。しかしパンダは、イタリアらしい見る者を楽しませるデザインと
東京都港区青山周辺……といえば、その瀟洒な語感からも察していただける通り、オシャレピープルがこぞって集まる高感度なショップやレストランがそこここに存在し、また都心なくせに明治神宮外苑の豊かな緑にも囲まれた、なんともコ憎い閑静な一等地エリアなのだが、クルマ業界的にはチョイチョイこの辺が妙に騒がしくなるという裏情報をご存知だろうか。 「イヤイヤ都心に住んでないし!」と仰る諸兄にはいつか東京観光の参考にでもしてもらえたら嬉しいのだが、いくつかの自動車メーカーがフラッグシップスペースとして、オシャレだったりラグジュアリーだったりするコンセプトカフェ(期間限定だったり常設だったりまぁメーカーによって形態は色々なんだけど)をオープンさせるのが、なぜか決まってこのあたりなのである。 それは客層と客足の動向的に、高級車を好む層がこのあたりに生息しているっていうリサーチのもとに成り立っているんだろうなと立地
2013年6月1日、ついに日本発売となった3代目となるフィアット「パンダ」。初お目見えは2011年のフランクフルトモーターショー 「やっとパンダが帰って来た感もありますね」とは旧知の自動車雑誌編集者。 ほぼ10年ぶりに進化したイタリアを代表するキュートコンパクトの3代目フィアット「パンダ」。 今や日本ではフィアット「500」の方が有名かもしれないが、初代パンダはすごかった。1980年に登場して約20年間も作られ続け、世界で400万台以上も売れた名車。販売期間や台数は、フォルクスワーゲン「ビートル」や初代「ミニ」にはかなわないまでも、その個性や存在感は抜群だった。 シンプルで飽きが来ないボクシーなエクステリアに、カラフルで実用的でセンスのいいインテリア。デザイナーは初代ゴルフも手がけた天才ジョルジェット・ジウジアーロでそのオシャレさは圧倒的。当時、ファッションブランド「SISLEY」とのコラ
フィアット クライスラー ジャパンは、3世代目の新型フィアット『パンダ』のモノグレード「Easy」を6月1日より発売する。 新型パンダのボディは2代目より拡大した上、5人乗り仕様となった。ボディサイズは、全長3655x全幅1645x全高1550mmでホイールベースが2300mmだ。 エクステリアデザインには、“スクワークル”というコンセプトを採用。スクエア(四角)とサークル(円)を掛け合わせた形をモチーフにしている。さらに、オフロード風のルーフレールやプロテクトストリップ、ホイールアーチが特徴だ。 パワートレインは、0.9リットルツインエアターボエンジンをATモード付きの5速シーケンシャルトランスミッションに組み合わせている。エンジンは、最高出力85ps/5500rpmと最大トルク14.8kgm/1900rpmを達成している。 価格は208万円。 《太宰吉崇》
2300mmのホイールベースは先代(や『フィアット500』)と同じ。骨格などチラ見した限り「ビッグマイナー版でしょ!?」と思えた。が、走らせて“生まれ変わったこと”を実感させられた。 驚いたのは劇的によくなった乗り味だ。あのヒョコヒョコとしたピッチングが見事に消え、格段になめらかでフラットな乗り心地になった。段差の通過もスッ!と穏やかなバウンジングで収める。15インチタイヤも『フィアット500』より履きこなした印象。覗くとリヤのトーションビーム内にスタビライザーは入っていない。とすれば、ダンパー、スプリングの設定が根本から見直され、ボディの強化も好影響したのだろう。乗員の頭が揺さぶられず、高めの着座位置も気にならなくなった。街中など快適だし、首都高のループを高速で駆け抜けても、安定感の高さもしっかり確保されている。 おなじみの2気筒875ccツインエア+5速デュアロジックは、出力特性が穏や
2011年、フランクフルトショーでデビューしたフィアット・パンダ。この6月より日本で発売されるが、その走りの良さもさることながら、インテリアはパンダらしいお洒落で、機能的なデザインにあふれていた。オーディオやナビも含めたインプレッションをお届けする。 ドアを開けると、丸味のあるスクエアなデザインが随所に施されているのが分かる。シートに始まり、そのヘッドレスト、メーターパネル、ステアリング、エアコンのコントロールパネル等々、それらがすべて同じデザインコンセプトで統一されているのだ。しかも、それぞれがとてもお洒落な雰囲気に包まれていることに驚かされる。もっとビックリしたのがダッシュボードやドアにあしらわれたシボ。よく見ると「PANDA」の文字がびっしりと並べられたものだった。この辺りがイタリアデザインならではのこだわりでもあり、凄さなのだろう。 試乗した日は少し汗ばむほどの好天に恵まれ、外気温
イタリアの自動車大手、フィアットグループは2月19日、1月の欧州における新車販売の結果を公表した。総販売台数は6万1010台。前年同月比は12.4%減と、引き続き落ち込んだが、Aセグメントで健闘している。 ブランド別では、主力のフィアットが前年同月比4%減の4万6899台。新型『パンダ』が、欧州Aセグメントで15.6%の市場シェアを確保。『500』も欧州Aセグメントの市場シェアを12.3%とした。フィアットによると、この2車種の合計シェアはほぼ28%となり、欧州Aセグメントで最大だという。 一方、ランチア/クライスラーは、前年同月比31.7%減の6178台。アルファロメオは、36.8%減の5638台。両ブランドともに、前年実績に対して、大幅な減少が続く。クライスラーグループ傘下のジープは、前年同月比14.5%減の1981台と後退した。 国別では、地元のイタリアが前年同月比17.6%減と、2
13日、ドイツで開幕したフランクフルトモーターショー11。フィアットのブースの主役は、モデルチェンジを受けて登場した新型『パンダ』だ。 新型のハイライトといえそうなのが、「ツインエア」エンジン。これは、フィアット『500』に初採用された新世代2気筒ガソリンエンジン。排気量は900ccで、新型パンダには最大出力65psの自然吸気版、最大出力85psのターボ版の2種類が用意される。CO2排出量は98g/kmと、優れた環境性能を実現する。 フィアットブースには、ドイツのメルケル首相が視察に訪れた。そして、新型パンダを入念にチェック。中でもフィアット自慢の環境エンジン、ツインエアに興味津々といった様子だ。 実はフィアットは、欧州で最も環境性能の高いブランド。自動車コンサルタント調査会社、JATOダイナミクスの調べによると、フィアットブランドが2010年に欧州で販売した新車の1台当たりのCO2排出量
3代目『パンダ』は、2代目パンダからキープコンセプトのモデルチェンジ。ボディサイズは全長3650×全幅1640×全高1550mmで、2代目と比較すると、112mm長く62mmワイドで100mm背が高い。ボディサイズの拡大は、室内のゆとりを増すのが狙いだ。 環境性能の向上も、新型の大きな開発テーマ。エンジンは複数が用意されるが、中でもフィアット『500』に初採用された新世代2気筒ガソリンエンジン、「ツインエア」がハイライトだ。 排気量900ccのツインエアは、新型パンダでは、自然吸気版が最大出力65ps、ターボ版が最大出力85psを発生。遅れて、ガソリンとメタンガスの両燃料に対応した「ナチュラルパワー」仕様が追加される。 《ショーカーライブラリー》
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く