磁気とシリコンを組み合わせた不揮発性論理回路で世界最高の動作周波数600MHzを実現 ~MTJのスイッチング電流を抑え、超低消費電力システムLSIの実現に前進~ 2011年12月6日 国立大学法人東北大学 日本電気株式会社 概要 国立大学法人東北大学 (総長:井上明久/以下、東北大学) 省エネルギー・スピントロニクス集積化システムセンターの遠藤哲郎教授と大野英男教授のグループは、日本電気株式会社 (代表取締役 執行役員社長:遠藤信博/以下、NEC) との共同研究により、電子の性質であるマイナス電荷や微細な磁石であるスピンを利用したスピントロニクス技術とシリコンCMOS技術を組み合わせて、600MHzで動作する世界最高速の不揮発性論理回路を開発しました。 東北大学が開発・設計した回路は、同期型論理集積回路(注1)の基本構成単位の一つであるフリップフロップ(注2)の要素回路(ラッチ回路)です。