米WiredのシニアライターであるMat Honan氏が、攻撃者にiCloudアカウントを乗っ取られた。高度の技術やツールを駆使したのではない。攻撃者はAppleCareに電話をかけ、言葉巧みにAppleのスタッフからパスワードを引き出したのだ。 先週の金曜日の夕方、突然Honan氏のiPhoneが電源オフになった。電源コードをつなぐとセットアップ画面が現れた。iCloudのバックアップから復元しようとしたが、iCloudにログインできない。それから5分ぐらいの間に、iPhoneに続いてiPadとMacBook Airが次々にワイプ(データ消去)され、Gmailにもアクセスできなくなった。さらにHonan氏のTwitterページで、何者かが人種差別的はツイートをしてアカウントが閉鎖された。 まず最初に攻撃者がソーシャルエンジニアリングを駆使してiCloudアカウントへの侵入を成功させたこと