米国の雑誌業界は一昨年から昨年にかけて休刊が相次いだ。広告売上げに大きく依存する米国の雑誌が、不況による大幅な広告収入減に見舞われたからである。それに構造的なプリントメディアの衰退も重なって、今後も紙の雑誌がズルズルと落ち込んでしまうのではとの悲観的な見方が広まっていた。 ところが今年に入って、明るい話が増えてきた。広告市場も落ちるべきところまで落ち込んでしまったし、景気も底を打ったこともあってか、雑誌の広告売上がリバウンドしてきたのだ。今年第3四半期の米雑誌の広告売上げは前年同期比で5.3%増と、今年第2四半期に続いてプラス成長に入った。また一昨日、minが発表した米月刊誌の今年の広告ページ数からも、多くの雑誌が回復軌道に乗っていることが読み取れる。 以下は、今年(1月-12月)に広告ページ数を増やした米月刊誌のトップ10である。トップのファッション誌「Vogue」は、昨年に比べ今年、3