自分の中にある想いを込めると、作品にも魂が宿る 映画「嫌われ松子の一生」の映画ポスター。福山雅治や宇多田ヒカル、DREAMS COME TRUEのCDジャケット。キリンラガービールやSMAP木村拓哉を起用したトヨタカローラのCM。見れば誰しもが「ああ、これ!」と心に思い当たるはず。まさに星の数ほど生まれ消えていく広告写真、CMの中で、“人の心に残る”作品を手がける写真家・瀧本幹也さん。その若く瑞々しい感性は、今の日本広告界をリードし続けている。 「写真を撮るのは好きでした。父がいわゆる電化製品好きで、8ミリカメラなどをすぐに買うような人だったので、一眼レフのカメラなんかも、小学校低学年くらいから身近にありました。でも僕の子どもの頃って、カメラ好き=暗いオタク、みたいなイメージが凄く強かったんですよ! だから友達にも恥ずかしくてずっと言えずにいて、誰かに見られたらやばい、って隠れながらこそこ