文科省は8月10日、「今後の医学部入学定員の在り方等に関する検討会」を開き、これまでの議論をまとめた「論点整理(素案)」を示した。 素案では、「現下の医師不足への対応として、前述の入学定員の増員による対応のほかに、大学医学部の新設による対応も考えられる」とした上で、「医学部の地域偏在の解消につながる」「総合医などの新しい医療ニーズに特化した医師養成が可能になる」などのメリットを書き込んだ。 ただ、同検討会では日本医師会や全国医学部長病院長会議などから反対意見が出ているため、「現下の医師不足対策として、既存の定員増による対応と医学部新設による対応とのいずれがふさわしいのかについては、現時点では結論を出すには至らず、今後、国民的議論を深める必要がある」と締めくくっている。 素案をめぐる意見交換の概要は3ページ以下を参照。なお、素案はこちら。 【目次】 P2 → 「必要なリソースをちゃんと確保し