日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長が、旧日本軍の慰安婦を必要だったと発言した問題で、東京都の猪瀬直樹知事は15日、記者団に対し、発言内容について「多くの女性の名誉や尊厳を傷つけた」との考えを示した。 これまで猪瀬知事は、地方分権や電力改革などの問題で橋下市長と連携してきたが、今回の発言については「(慰安婦の)強制連行など、いろいろ事実関係についての議論があることは承知しているが、多くの女性の名誉や尊厳を傷つける問題になると認識している」と指摘した。
橋下市長が指摘「偏狭なナショナリズムが高まっている」 大阪府市統合本部会議で、子どもに近現代史を学ばせる施設の構想について語る大阪市の橋下徹市長。左は大阪府の松井一郎知事 Photo By 共同 橋下徹大阪市長は29日、大阪府市統合本部会議で、子どもに近現代史を学ばせる施設を造る構想に関連し「僕と同世代、下の世代で偏狭なナショナリズムが高まっていて非常に危険だ。特に隣国との歴史を多面的に捉えなければならない」と指摘した。 市長は、中国が領有権を主張する尖閣諸島の問題などを念頭に「表層的な部分だけを捉えて、騒ぎだすようなところも出始めている」と国内の現状を分析。施設での展示内容は太平洋戦争や極東国際軍事裁判(東京裁判)を軸に、中国や韓国、北朝鮮など東アジア諸国と日本の間の歴史的経緯を重視する方針を明らかにした。 市長のブレーンで府市特別顧問の上山信一慶応大教授は教育委員会が所管する教
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