「Processingで楽器をつくろう」の最後の記事です。 最後は、倍音を含んだ音を加工して音をつくる減算式シンセサイザーをつくろうと思います。 シンセサイザーの構成 次の図は、今回作成するシンセサイザーの構成を表しています。 太い矢印が音声信号、細い矢印が制御信号の流れを表しています。 各部分の役割は次のとおりです。 キーボード:発振周波数を入力する VCO:基本波形をつくる VCF:波形を加工する VCA:音量を制御する EG:音量に時間的な変化を与える LFO:音量や音程に周期的な変化を与える スピーカー:音を出力する 各部分について、順番に作っていきたいと思います。 キーボードとVCOをつくる まずは、図の赤枠で示したキーボードとVCOをつくって、それをもとにスピーカーから音を出したいと思います。 「VCO WAVE」で波形を矩形波とノコギリ波から選択することができます。 矩形波と
