「内向型人間の時代」(講談社刊)という本をご存知でしょうか? 少し前に全米でベストセラーになった書籍です。米国では外向型人間こそ、成功をつかむ人、との固定観念があり、誰も彼もが外向的になるように圧力を受け続けている。一方で内向型人間は、空気に流されず思考を誤らないなどの持ち味があり、米国でも内向型人間をもっと尊重することが社会にとって有益である、というような趣旨の本です。特に、欧米に比べて、アジアに内向型人間が多く存在するという実例も紹介されています。 ガンジーの内気さから生まれた「抑制」という財産 自伝によれば、ガンジーは生まれつき内気で無口だった。子供のころはいろいろなものを怖がった。盗人、幽霊、ヘビ、暗闇、そして、人間がとくに怖かったそうだ。彼は本ばかり読み、誰とも話をしたくないので授業が終わると一目散に家へ走った。青年になって、菜食主義者協会の委員という指導的立場に就いて、毎回の集
