会見する橋下徹大阪市長(中央)、左は長谷川恵一教育委員長、右は永井哲郎教育長=15日午後9時12分、大阪市役所(頼光和弘撮影) 「問題を黙認してきた過去の連続性を断ち切るために入試を止めるべきだ」-。桜宮高校の男子生徒の自殺が公表されてから1週間となる15日、事態は、橋下徹市長が同校の体育系2科の今年度の入試中止を提言するという急展開を迎えた。市教委側は難色を示し、同校OBの間にも驚きが広がった。 午後8時すぎから開かれた記者会見で、橋下市長は厳しい表情で話した。 「(体罰が確認された)バスケットボール部、バレー部の問題に限らず、受け入れ体制ができていないと判断した」 会見に先立ち、午後4時から開かれた橋下市長と市教委側との非公開会談。会談時間は当初予定の1時間半を大幅に超え、約3時間20分に及んだ。その中で、橋下市長が主張する「入試中止」の是非に、多くの時間が費やされたという。 橋下市長