[東京 24日 ロイター] 三菱自動車工業<7211.T>は24日、プラグインハイブリッド車「アウトランダーPHEV」に搭載している駆動用バッテリーの不具合が、製造ラインに導入した検査工程で発生したと発表した。 作業員が誤ってバッテリーを床に落とし、過大な衝撃が加えられた結果、部品の内部が変形するなどして短絡を起こしたとみている。会見した中尾龍吾常務は、リコール(回収・無償修理)の届け出に向け、速やかに準備を進めるとしている。リコール台数は4305台となる見通し。 三菱自は今年1月にアウトランダ―PHEVを国内で発売。現在までに約8000台を受注し、すでに4305台を納車している。7月から欧州で発売する計画だったが、リコールなどで海外投入が遅れるリスクもあるという。現在、事故を受けて同車の生産・販売は停止している。中尾常務は、再発防止策をとったうえで「5月中にも生産を再開させたい」と述べた