
2023年1月10日23時(日本時間)、AMDは「Ryzen 7000シリーズ」のTDP 65W版モデルの販売をグローバルで解禁した。今回販売が解禁されたのは「Ryzen 9 7900」、「Ryzen 7 7700」、「Ryzen 5 7600」の3モデル。型番末尾が“X無し”であることが、昨年発売された“X付き”モデルと見分けるヒントとなる。 X付きモデルは“エンスージアスト向け”と銘打たれて発売された関係でTDPが高く、かつ値段も高めに設定されていたが、今回の新モデルは全モデルにCPUクーラーが付き、かつTDPも全モデル65Wになったことでより扱いやすくなったメインストリームモデルといえる。Socket AM5を採用しているためDDR5メモリーや600シリーズマザーボードの価格という問題は残るが、長く使えるAM5プラットフォームでより安く組めるようになった点は評価したい。 国内における
初代〜最新Ryzenの性能比較をするなら、物理8コアモデルが最適だ。4年の歳月はRyzenにどの程度のパフォーマンスゲインをもたらしたのだろうか? 近年のCPUパフォーマンス競争における大きな分岐点といえば、2017年2月に発売されたAMDのRyzen 1000シリーズ、いわゆる“Zen”世代のRyzenが登場した時だ。 その後、RyzenはZen+、Zen 2と順調にアーキテクチャーを更新し、Zen 2では物理12コアどころか16コアモデルまで投入して世間を沸かせた。昨年7月に発売された“Zen 3”世代のRyzen 5000シリーズでは、長年の弱点であった内部レイテンシーを大幅に抑える設計を採用したことで、さらにパフォーマンスを伸ばした。 ライバルであるインテルがプロセスルールの微細化に手間取る一方で、AMD(とTSMC)は14nm→12nm→7nmと順調にモノにした。上位モデルの製品
日本時間の2020年11月6日19時00分、AMD(本社:アメリカ)の最新メインストリーム向けCPU「Ryzen 5000」シリーズの発売が遂に開始される。最新「Zen 3」アーキテクチャの採用により、シングルスレッド性能が飛躍的に向上したという、その実力を早速検証していこう。 AMD「Ryzen 9 5900X」市場想定売価税抜64,980円(2020年11月6日発売) 製品情報(AMD) AMD「Ryzen 7 5800X」市場想定売価税抜53,480円(2020年11月6日発売) 製品情報(AMD) IPCは最大19%向上。「Zen 3」アーキテクチャ採用の「Ryzen 5000」 今回の主役である「Ryzen 5000」シリーズは、AMDの最新コアアーキテクチャ「Zen 3」を採用するAMDの最新メインストリーム向けCPUだ。製造プロセスは「Zen 2」アーキテクチャと同じ7nmだ
Ryzen 7とはパッケージから異なるRyzen 9 3950X。最近筆者もひとつ購入しました。今回はこの16コア/32スレッドのCPUがEcoモードでどのように変化するかが、最も注目すべきポイントだ CPUの性能は消費電力や発熱量に跳ね返ってくる。最新のプロセスルールを採用した第3世代Ryzenであっても、そのルールからは逃れることはできない。 強力なCPUクーラーが使える環境であればそんな事を気にする必要はないが、物理的制約で強力なCPUクーラーが使えない場合は悩ましいところ。具体的には小型PCケースでもコア数の多いRyzenを使いたい、といった場合だ。少々性能が落ちてもいいからメニーコアCPUを小型PCケースに組み込みたいとき、CPUをいい塩梅で動かすいい手はないものだろうか? その答えとなりそうなのがRyzen 3000シリーズ(G除く)が備える「Ecoモード」だ。これを利用するこ
Comet Lake-Sのゲーム性能はRyzen 3000を超えたのか? Core i9-10900K Core i7-10700 Core i5-10600K Text by 米田 聡 2020年5月20日,Intelが「世界最強のゲーム用CPU」と謳うデスクトップPC向けの第10世代Coreプロセッサ(開発コードネーム:Comet Lake-S)が発売となった。上位モデルであるCore i9シリーズでは,Intel製のデスクトップPC向けCPUとしては初めて,10コア20スレッドに対応。それに加えて,CPUの発熱状況に応じて最大クロックを引き上げる機能「Thermal Velocity Boost」の実装により,最大クロックも5.3GHzに達するという強烈な仕様が特徴だ(関連記事)。 Core i9-10900K メーカー:Intel 実勢価格:7万2000円前後(税込,※2020年5
無事に7月7日を迎え、AMDの第3世代RyzenとNAVIベースのRadeon RX 5700シリーズが発表になった。この新世代プラットフォームについて、まず評価の1発目は【CPU編】として、読者の皆様に一番関心があるであろう、第3世代Ryzenの性能をお届けしたいと思う。 >>【GPU編】の記事はこちら 「Radeon RX5700」と「Radeon RX5700XT」を試す - 第3世代Ryzen+NAVI徹底攻略 https://news.mynavi.jp/article/20190707-855531/ >>【Deep Dive編】の記事はこちら Ryzen Deep Dive! 「Zen2」の内部構造を分析する - 第3世代Ryzen+NAVI徹底攻略 https://news.mynavi.jp/article/20190808-874103/ ちなみに今回はあくまで性能評価
「Ryzen 9 3900X」「Ryzen 7 3700X」レビュー。期待のZen 2は競合に迫るゲーム性能を有し,マルチコア性能では圧倒する ライター:米田 聡 2019年7月7日19:00,多くのゲーマーが注目しているであろうAMDの新型CPUである第3世代Ryzenこと,「Ryzen Desktop 3000」(以下,Ryzen 3000)シリーズが発売となった。 2018年に登場した現行の第2世代Ryzenは,第1世代の「Zen」アーキテクチャを最適化したうえで,自動クロックアップ機能「Precision Boost」に大幅な改良を加えた「Precision Boost 2」を導入する「Zen+」アーキテクチャとして,性能の向上を図った製品だった。 それに対して今回登場した第3世代Ryzenは,アーキテクチャに大きな改良を加えた「Zen2」アーキテクチャを採用する製品だ。Ryzen
西川善司の3DGE:Zen 2×PCIe4時代のAM4プラットフォームアップグレード指南〜PCIe4の直接の恩恵はグラフィックスよりもストレージのパフォーマンス? ライター:西川善司 AMDはCOMPUTEX 2019の基調講演で(いろいろと不明点は残しつつも),新GPUの「Radeon RX 5000」シリーズ(開発コードネーム:Navi)と新CPUの「Ryzen 7 3000」シリーズ(開発コードネーム:Matisse)を発表した。 AMDのRyzen 7 3000シリーズは,競合に先駆けて,PCI-Express Gen.4に対応する業界初のCPUであり,Radeon RX 5000シリーズも同様に民生向けとしては業界初のPCI-Express Gen.4に対応GPUになる。 ただ,Ryzen 7 3000シリーズの対応ソケットは先代Ryzenまでと同様のAM4であり,実際,AMDは
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