たまたま、子供(小4)の社会科副読本、明治図書出版の「わたしたちの東京都」という副読本を見てみた。 東京奥多摩、檜原村が取り上げられ、「山間部なので農業林業が盛ん」と書いてある。 しかし、そのページに檜原村の職業比率(国勢調査結果)も円グラフに載っている。 それによると、畑・林業に従事している人は、実はわずか3%しかない。 建設業が3%、工場勤務が10%、商店旅館勤務が28%、病院介護勤務が30%、その他が26%。 つまり、「農林業が盛ん」と文章では書かれているが、円グラフを素直に読めば、 「農林業従事者なんて、マイナー、ニッチな存在」と読み解くしかない。 なのに、文章では 「畑仕事する人や、林業にたずさわる人が多いほか、建設業にたずさわる人や、商店や旅館にたずさわる人が多いです」 と、円グラフを無視した解説が続いている。 確か、小学4年では、算数の授業で、円グラフの読み方も教わる筈だ。