火星の南半球で発見された噴煙(右側の写真の黄色い円で囲まれた部分。左側はその拡大写真)は、10時間かけて湧き上がり、1週間以上留まっていた。火星でこれほど高い位置まで到達した噴煙が観測されたのは初めて。(ILLUSTRATION COURTESY GRUPO CIENCIAS PLANETARIAS (GCP) - UPV/EHU) スペイン、バスク大学の天文学者アグスティン・サンチェス=ラベガ氏は、天文仲間とともに「Nature」誌に記事を発表し、「火星の超高層大気で起こりうる現象として、今のところ私たちの持っている常識では説明できません」とコメントした。 コロラド大学ボルダー校のブルース・ジャコスキー氏は、「複数の観測者が目撃しているので、本物である可能性は高いでしょう」と話す。ジャコスキー氏は今回の研究には参加していないが、現在火星を周回する火星探査機MAVENの研究チームを主導して